株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、日米首脳会談を控えて膠着状態

2018年4月17日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,847円(+12円、+0.1%) 3日続伸
  • TOPIX 1,729.9(▲6.2、▲0.4%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,114.1(▲8.2、▲0.7%) 続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:517、値下がり銘柄数:1,497、変わらず:68
  • 値上がり業種数:6、値下がり業種数:27
  • 年初来高値更新銘柄数:33、年初来安値更新銘柄数:84

東証1部の出来高は13億5,346万株、売買代金は2兆1,246億円(概算)となり、いずれも前日より若干の増加となりました。NY市場の上昇はあったものの、安倍首相が訪米しての日米首脳会談を控えていたため、模様眺めムードが強まりました。それでも、売買代金は前日同様にかろうじて2兆円を維持しています。

そのような中、日経平均株価は前日終値を挟んだ攻防に終始しました。前場には一時+54円高、および▲63円安と上下の値動きが見られましたが、後場に入ってからは膠着状態となったようです。結局、小幅上昇に止まりましたが、一応は3日続伸で引けました。

なお、TOPIXは前場の半ば以降マイナス圏で推移し、最後も小幅下落となる3日ぶりの反落で終わりました。

ちなみに、日経平均株価が上昇した一方で、TOPIXが下落となるのは2月21日以来のことです。

東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は7日ぶりに1,000億円を上回る

東証マザーズの出来高は5,705万株、売買代金は1,060億円となり、いずれも前日より増加しました。商いは決して高水準ではありませんが、売買代金が7日ぶりに1,000億円を上回るなど、底打ちの気配は感じられます。

ただ、利益確定売りが出たと見られ、総合指数は続落となりました。また、取引時間中には一時1,100ポイントを大きく割り込む場面が見られるなど、今後の値動きが懸念されます。個人投資家の物色意欲の回復は鈍いため、新興市場が再び活況となるためにも、有望な物色テーマの登場が待たれましょう。

ルネサスエレが一時+6%超高の急騰、楽天は4日連続の年初来安値更新

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が反発し、大幅高となったユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)は年初来高値を更新しました。

また、武田薬品工業(4502)が大きく値を上げ、花王(4452)や資生堂(4911)も堅調に推移するなど、内需関連・ディフェンシブ銘柄の一角が買われたようです。

その他では、イオン(8267)が連日の高値更新となり、ハイテク株ではルネサスエレクトロニクス(6723)が一時+6%超高まで買われて連日の急騰となったこと等が目を引きました。

一方、ソフトバンクグループ(9984)やKDDI(9433)などが小安く推移し、トヨタ自動車(7203)やホンダ(7267)など自動車株も軟調な値動きとなりました。

また、三菱地所(8802)が大幅安になるなど不動産株が売られ、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など金融株も冴えない値動きとなっています。

その他では、楽天(4755)が下げ止まらず4日連続で年初来安値を更新したことが注目を集めました。

新興市場では、そーせいグループ(4565)が6日連続で年初来安値を更新し、サンバイオ(4592)やヘリオス(4593)など医療バイオ関連銘柄の多くが安値を付けました。

一方、SOU(9270)が大幅続伸となり、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)も終値は大幅上昇となっています。

青山 諭志