株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続伸、2月28日以来の22,000円台

2018年4月18日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,158円(+310円、+1.4%) 4日続伸
  • TOPIX 1,749.6(+19.6、+1.1%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,135.8(+21.6、+2.0%) 3日ぶり大幅反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,733、値下がり銘柄数:286、変わらず:63
  • 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
  • 年初来高値更新銘柄数:57、年初来安値更新銘柄数:16

東証1部の出来高は14億5,861万株、売買代金は2兆5,467億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。目先の最大イベントである日米首脳会談が始まりましたが、特段大きな懸念材料が出なかったこともあり、リスクオンモードが強まりました。まだ高水準の商いには程遠いものの、売買代金は2兆5,000億円を上回っています。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。寄り付きから徐々に上値を切り上げて推移し、後場の終盤には一時+346円高の22,200円台目前まで買われる場面も見られました。

最後はやや失速したものの、ザラバ・終値ともに2月28日以来となる22,000円台乗せとなっています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、上昇率は日経平均株価を下回りました。

東証マザーズ総合指数は3日ぶり反発、売買代金は再び1,000億円割れに

東証マザーズの出来高は4,104万株、売買代金は918億円となり、いずれも前日より減少しました。売買代金が再び1,000億円を下回るなど、低調な商いとなったようです。

ただ、総合指数は+2%高に迫る大幅上昇となり、3日ぶりの反発となりました。1,200ポイント回復はまだ先になるものの、目先の1,100ポイント割れは遠のいた印象です。いずれにせよ、個人投資家の物色意欲の回復は鈍いため、新興市場が再び活況となるためには、有望な物色テーマの登場が待たれましょう。

東京電力HDが一時+4%超高の急騰、楽天は5日連続の安値更新後に切り返す

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、ソフトバンクグループ(9984)など株価指数寄与の大きい主力値嵩株がいずれも大幅高となりました。

また、テルモ(4543)とユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が年初来高値を更新し、イオン(8267)は3日連続の高値更新となっています。

その他では、原発再稼働に慎重な新潟県知事の辞職報道を受け、再稼働による収益改善期待が高まった東京電力ホールディングス(9501)が一時+4%超高の急騰となったのが注目されました。

一方、東京エレクトロン(8035)、ホンダ(7267)、三井住友フィナンシャルグループ(8306)などが逆行安となり、アステラス製薬(4503)や武田薬品工業(4502)も安く引けました。

また、楽天(4755)が取引時間中に5日連続の安値更新となったものの、その後に切り返して大幅上昇で終わっています。

新興市場では、ビープラッツ(4381)やフィルカンパニー(3267)が急騰し、ユーザベース(3966)は年初来高値を更新しました。一方、そーせいグループ(4565)が3日続落となったものの、7日ぶりの安値更新には至りませんでした。

青山 諭志