株式市場の振り返り-日経平均株価は6連騰ならず、方向感の乏しい値動き

2018年4月20日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,162円(▲28円、▲0.1%) 6日ぶり反落
  • TOPIX 1,751.1(+0.9、+0.1%) 3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,134.3(+8.7、+0.8%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:989、値下がり銘柄数:978、変わらず:115
  • 値上がり業種数:22、値下がり業種数:11
  • 年初来高値更新銘柄数:52、年初来安値更新銘柄数:20

東証1部の出来高は14億2,499万株、売買代金は2兆4,976億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。日米首脳会談が終わって再び材料不足感が顕著となり、積極的な売買は手控えられたようです。

ただ、売買代金はほぼ2兆5,000億円レベルを維持しており、閑散相場という程ではありませんでした。

そのような中、日経平均株価は方向感のない値動きとなりました。寄り付き直後に一時▲114円安となりましたが、前場の終盤には一時+70円高まで切り返しました。後場は一転、前日終値を挟んだ攻防となりましたが、結局は小幅下落で終わり、6日続伸はなりませんでした。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、こちらは小幅上昇となって3日続伸で引けています。

東証マザーズ総合指数は反発、出来高は連日で4,000万株割れの薄商い

東証マザーズの出来高は3,479万株、売買代金は638億円となりました。出来高は前日より微増となりましたが、売買代金は減少しています。個人投資家の物色意欲に回復の兆しが見られず、出来高は連日で4,000万株を下回って今年3番目の低水準となっています。また、売買代金も3日連続で1,000億円を割り込む低水準で終わりました。

なお、下落が続いた銘柄に見直し買いが入ったことから、総合指数は反発して引けました。ただ、1,100ポイント割れの危機はまだ脱していないと見ていいでしょう。

信越化学工業が▲5%安に迫る急落、武田薬品工業も再び▲5%弱安の急落

個別銘柄では、米国ナスダック指数の軟調な値動きを受けて半導体関連株が総じて売られ、信越化学工業(4063)が▲5%安に迫る急落となり、SUMCO(3436)、東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、日東電工(6988)などいずれも大幅安となりました。

また、ファナック(6954)も一時▲3%安に迫る大幅下落となり、コマツ(6301)も安く引けています。

その他では、海外での大型買収案件が再び報じられた武田薬品工業(4502)が▲5%弱安の急落となって年初来安値を更新し、小野薬品工業(4528)も安値更新となったのが目を引きました。

一方、テルモ(4543)やユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)などが年初来高値を更新し、中部電力(9502)と関西電力(9503)も連日で高値更新となりました。

また、任天堂(7974)が一時+4%超高の急騰となり、トヨタ自動車(7203)も上昇して引けています。

新興市場では、そーせいグループ(4565)やCYBERDYNE(7779)が大幅安となり、いずれも年初来安値を更新しました。また、ビープラッツ(4381)も大幅下落で終わっています。一方、前日ストップ高となった農業総合研究所(3541)が続伸し、ユーザベース(3966)は4日連続で年初来高値を更新しました。

青山 諭志