株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅続落、週末のニュースを消化し切れず

2018年4月23日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,088円(▲74円、▲0.3%) 小幅続落
  • TOPIX 1,750.7(▲0.3、▲0.02%)  わずかに4日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,135.6(+1.3、+0.1%) 小幅続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:955、値下がり銘柄数:1,035、変わらず:91
  • 値上がり業種数:16、値下がり業種数:17
  • 年初来高値更新銘柄数:42、年初来安値更新銘柄数:23

東証1部の出来高は13億4,383万株、売買代金は2兆1,614億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。先週末のNY市場の大幅下落や北朝鮮の核実験停止発表など、様々なニュースがあったものの、結局は消化しきれずに終わったようです。売買代金は2兆円を維持しましたが、盛り上がりに欠けた商いでした。

そのような中、日経平均株価も鈍い値動きとなりました。前場の序盤には一時+42円高となりましたが、その後はマイナス圏に沈み、後場に半ばには一時▲96円安となる場面も見られました。ただ、続落で終わったものの、22,000円台はキープして引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、終値はわずかな下落となって4連騰は達成できませんでした。

東証マザーズ総合指数は小幅続伸、出来高は3日連続で4,000万株割れの薄商い

東証マザーズの出来高は3,102万株、売買代金は592億円となり、いずれも先週末より減少しました。個人投資家の物色意欲に回復の兆しが見られず、出来高は今年最低を記録しました。

3日連続で4,000万株を下回るどころか、3,000万株割れも視野に入る深刻な薄商いです。また、売買代金も4日連続で1,000億円を割り込む低水準で終わりました。

なお、総合指数は小幅続伸となりましたが、1,100ポイント割れの危機はまだ脱していないと見ていいでしょう。

シャープが▲6%安に迫る急落、MUFGやりそなHDなど銀行株が買われる

個別銘柄では、米国ナスダック指数の軟調な値動きを受け、ローム(6963)、TDK(6762)、アルプス電気(6770)、SUMCO(3436)など電子部品株を中心にハイテク株・半導体関連株が大幅安となりました。

特に、ハイテク株ではシャープ(6753)が▲6%安に迫る急落となっています。

また、テルモ(4543)が大幅下落となり、ソフトバンクグループ(9984)も値を下げました。その他では、楽天(4755)が再び年初来安値を更新したのが目を引きました。

一方、KDDI(9433)が値を上げて年初来高値を更新し、医薬品株ではエーザイ(4523)も高値更新となりました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株の値上がりが目立ち、りそなホールディングス(8308)は+3%超高の大幅上昇となっています。

新興市場では、そーせいグループ(4565)が取引時間中に年初来安値を更新しましたが、その後は買い戻されて上昇して引けました。また、ビープラッツ(4381)も大幅反発となっています。

一方、4日連続で年初来高値を更新してきたユーザベース(3966)は大幅反落となりました。

青山 諭志