株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、終値として2カ月弱ぶり高値

2018年4月24日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,278円(+190円、+0.9%) 3日ぶり反発
  • TOPIX 1,769.7(+18.9、+1.1%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,140.6(+5.0、+0.4%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,603、値下がり銘柄数:415、変わらず:64
  • 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
  • 年初来高値更新銘柄数:43、年初来安値更新銘柄数:16

東証1部の出来高は14億6,994万株、売買代金は2兆4,349億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。NY市場の小幅続落はあったものの、円安進行等からややリスクオンモードになったようです。

高水準の商いには程遠い状況ですが、売買代金は何とか2兆5,000億円に迫るレベルとなりました。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。大引け直前には一時+216円高まで上昇し、ザラバで再び22,300円台を付けました。最後はやや失速して22,300円割れとなりましたが、3日ぶりの反発となり、終値としては2月27日以来の高値で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価を上回っています。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、出来高は4日連続で4,000万株割れの薄商い

東証マザーズの出来高は3,667万株、売買代金は722億円となり、いずれも前日より増加しました。増加はしたものの、個人投資家の物色意欲に回復の兆しが見られず、出来高は4日連続で4,000万株を下回る薄商いでした。また、売買代金も5日連続で1,000億円を割り込んでいます。

ただ、総合指数は小幅上昇ながら3日続伸となりました。これにより、目先は1,100ポイント割れの危機を脱したかもしれません。

しまむらが一時▲8%安に迫る急落、日立など電機セクターの“古株”が大幅高

個別銘柄では、ダイキン工業(6367)や日立建機(6305)が大きく値を上げ、大幅高となったユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)とヤマハ(7951)は、いずれも年初来高値を更新しました。

また、日立製作所(6501)、三菱電機(6503)、パナソニック(6752)などハイテク株の主力株が大幅上昇となり、前日に急落したシャープ(6753)も急反発しています。

その他では、東京電力ホールディングス(9501)を始めとする電力株が軒並み年初来高値を更新し、SMC(6273)など機械株・設備投資関連株も総じて大幅高となったのが目を引きました。さらに、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など金融株も続伸となっています。

一方、ファーストリテイリング(9983)が小幅下落ながら逆行安となり、花王(4452)や中外製薬(4519)も軟調に推移しました。

また、しまむら(8227)が前日発表した月次販売動向を嫌気され、一時▲8%安に迫る急落となり、ニトリホールディングス(9843)など小売株の一角も大幅安となっています。

新興市場では、シルバーライフ(9262)、ビープラッツ(4381)、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)などの下落が目立ちました。しかし、全体的には新興市場らしいダイナミックな値動きは少なかったようです。

青山 諭志