思い悩むママの心を救う「わかる」の一言。アドバイスよりまずは共感を!

子育てに悩み、葛藤し、時に罪悪感を感じるママたち。思い悩むママたちに、必要なのものは何でしょうか。具体的なアドバイス? それとも専門家の意見? どちらも必要ではありますが、それ以上に大切なのが「わかる」という共感の言葉です。

今、子育てに悩んでいる。もしくは、妻や友人が子育てに悩んでいるようだ。そう感じるなら、全力で探してほしいのが「わかる」という言葉を言ってくれる人です。

ママの悩みに付き物の「迷い、葛藤、罪悪感」

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ママは子育てで様々なことに悩んでいます。発達の早さから、離乳食を食べるか、ウンチは毎日出るかなど、何でも悩みの種になります。可愛い我が子のことですから、その悩みも深刻。少しのことでも大きく不安になり、時に自分を責め、悶々とします。

これはおかしなことではありません。以前、子どもを心配する女性に、「何でそれくらいで心配するの」と声をかけた男性がいました。それに対して年配の女性が、「母親が心配しなかったら、一体誰が子どもの心配するの?」と返したことがあります。

心配するのも、母親の仕事の一つ。小さな赤ちゃんを初めて育てるのですから、心配になるのも当然でしょう。

この心配を取り除くためには、専門機関に相談したり、育児の本を読むなどして調べることでしょう。でも、それと同じくらい効果があるのが、「その気持ちわかる」という共感の言葉。具体例でご紹介しましょう。

「わかる」の一言でネガティブ感情が消え、勇気が出た

今春、我が家では次男が幼稚園に入園しました。前日の夜から「幼稚園行きたくない」と言い出し、毎朝教室で別れる際には、思いきり後ろにのけぞりギャン泣きをする次男。「子どものためにもママは笑顔でバイバイしないと」と思うのですが、泣きわめく次男の顔を見ていると、様々な感情が湧き上がります。

「笑顔で別れるなんて無理」と葛藤したり、「こんなに泣かせて幼稚園に通う必要があるのかな」と迷ったり、「早生まれだし預けるのが早過ぎたかな」と罪悪感を感じたり、「他の子は泣かないのにうちの子だけ騒いでるけど大丈夫かな」と心配したり、「今頃泣いてないかな」と考えたり。幼稚園へ送っても次男のことばかり頭にあり、気分も落ち込み気味でした。

そんなある日、隣に住むおばあちゃんに話しかけられました。次男が幼稚園に慣れず毎朝泣くことを話すと、「あ〜わかるわかる、親も泣きたくなるよねぇ。家にいても子どものことばっかり考えちゃってさ」と共感してもらえました。おばあちゃんと話をした後は、暗かった気持ちが楽になっていることに気が付きました。

また、違う日にはママ友と「何人目でも初めての母子分離は慣れないよね」「最初の1カ月間が辛いよね」と話をしました。共感してもらうことで「自分だけではなく誰もが通る道なんだ」とホッとし、迷いや罪悪感、心配といった気持ちが薄れていきました。「そこまで思い悩む必要もないのかな」と肩の力が緩み、「もう少し頑張ってみよう」と勇気も持てました。

「アドバイス=あなたは間違っている」という意味?

「わかる」はたった3文字ですが、わかってくれる人、同じ経験をした人がいるというのはとても心強いものです。「わかるわかる〜うちもね…」と共感してもらうだけで、様々なマイナスの感情が吹き飛び、気持ちも前向きになり、勇気が湧いてきます。

もちろん具体的なアドバイスや専門家の意見も大切なのですが、最初からアドバイスをされても耳に入りません。なぜなら、「アドバイス=あなたは間違っていて、もっと良い方法がある」という意味にもなるから。自分を責めている相手にアドバイスしても、余計落ち込ませてしまうだけかもしれません。

「わかる」と共感してもらえると、自分を責める気持ちが弱まります。「自分だけじゃない。間違うことだってある」と安心し、初めてアドバイスが効いてくるのです。

「共感できる相手」探しを全力でしよう

子育てを始めた人が考えておきたいのが、「共感できる相手探し」をすることです。中には正論を押し付けてきたり、「そんなんじゃダメよ」と否定してくる人もいるので、相手探しは慎重にしましょう。

とはいえ、慎重になりつつも、共感し合える人を探してみましょう。超がつくほど人見知りな筆者ですが、隣に住むおばあちゃんや子育て支援に通ってできたママ友は、「この人の子育てについての考えには賛同できる」と思えたため、自分から相談しました。

何度か会話をしていると、「この人なら共感し合える」と思う人が1人はいるものです。旧友でも、子育て支援センターに常駐する方でも良いでしょう。自分の笑顔のためにも、子どもの笑顔のためにも探してみてください。子育てでは専門家と同じくらい、共感しあえる人が大切なのです。

また、もしあなたの妻や友人が困っていたら、まず共感をしてあげてみてください。「わかる」とは言えなくとも、「そうなんだ、それは辛いね」と共感したり、言葉をオウム返ししてみたり。「安心してもらうこと」が優先であり、アドバイスは1番最後で良いのです。

ママの肩の力が抜け、笑顔で、自然体でいられれば、子どもも自然と笑顔になるものです。ママが1人で悶々と思い悩まないためにも、共感できる相手探しを考えてみてくださいね。

宮野 茉莉子

ニュースレター

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宮野 茉莉子

東京女子大学哲学科を卒業後、野村證券を経て2011年よりライターへ。
主な執筆分野は育児、教育、ライフハック、女性の社会問題など。
子どもから大人まで「自分の頭で考える」哲学の面白みを伝えるべく執筆中。禅好きの3児の母。