株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反落、徐々に膠着感が強まる

2018年5月22日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,960円(▲42円、▲0.2%) 4日ぶり反落
  • TOPIX 1,809.5(▲4.1、▲0.2%) 続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,179.0(+8.3、+0.7%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:732、値下がり銘柄数:1,261、変わらず:90
  • 値上がり業種数:5、値下がり業種数:28
  • 年初来高値更新銘柄数:77、年初来安値更新銘柄数:17

東証1部の出来高は12億7,964万株、売買代金は2兆1,437億円(概算)となり、いずれも前日並みでした。各社の決算発表もピークを過ぎて材料が少なくなったことに加え、前日に続いて米韓首脳会談(22日開催)などの結果を待つ様子見スタンスが強まりました。

出来高は13億株を下回る低調ぶりでしたが、売買代金は何とか2兆円を維持しています。

そのような中、日経平均株価は値幅の狭いレンジ内での推移となりました。寄り付き直後に一時+29円高と堅調な場面があった一方、後場の終盤には一時▲49円安となる場面も見られました。

1日の値幅(高値と安値の差)はわずか78円程度となっており、膠着感が強まったようです。また、終値は再び23,000円台を割り込んで引けました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、こちらは続落で終わっています。

東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は再び1,000億円を下回る

東証マザーズの出来高は3,868万株、売買代金は860億円となり、いずれも前日より減少しました。ここ1週間の活況だった商いも一休みという感じで終わっています。ただ、売買代金は再び1,000億円を下回りましたが、個人投資家の物色意欲の回復が途切れたというわけではなさそうです。

やはり、先日のメルカリ(4385)上場承認決定の発表以降、明らかに商いが増加しています。メルカリ上場が心理的な明るい材料となった可能性は高いと言えましょう。なお、メルカリの上場予定日は6月19日です。

なお、総合指数は4日続伸となり、1,200ポイント回復が視野に入ってきました。

ユニー・ファミマHDが天国から地獄へ急落、ハイテク株ではソニーが大幅安

個別銘柄では、取引時間中に年初来高値を更新したユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が、後場に入り一転して値を下げ始め、一時▲8%安に迫る急落となりました。

また、前日まで堅調だったエーザイ(4523)や塩野義製薬(4507)など医薬品株も概ね下落し、資生堂(4911)やコナミホールディングス(9766)も低調な値動きとなっています。

その他では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や野村ホールディングス(8604)など金融株が軟調に推移し、ハイテク株ではソニー(6758)が大幅安となりました。

一方、ファナック(6954)や日東電工(6988)が堅調に推移し、TDK(6762)や村田製作所(6981)も値を上げました。また、安川電機(6506)など設備投資関連株の一角が買われたのが目立っています。

新興市場では、暴落したブライトパス・バイオ(4594)が3日連続でストップ安となり、窪田製薬ホールディングス(4596)など医療バイオ関連株が安く推移しました。一方、インターネットインフィニティー(6545)、シルバーライフ(9262)、ディジタルメディアプロフェッショナル(3652)などが急騰しています。

5月22日のユニー・ファミリーマートHDの株価推移

青山 諭志