株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反落、TOPIXは20カ月半ぶり7日続落

2018年5月29日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,358円(▲122円、▲0.6%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,761.8(▲8.5、▲0.5%) 7日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,136.0(▲21.6、▲1.9%) 5日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:507、値下がり銘柄数:1,499、変わらず:71
  • 値上がり業種数:4、値下がり業種数:29
  • 年初来高値更新銘柄数:40、年初来安値更新銘柄数:163

東証1部の出来高は13億1,193万株、売買代金は2兆354億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。大きなニュースはなかったものの、微妙に円高が進んだことなどから、利益確定売りが優勢となりました。

その一方で下値を拾う動きも見られたため、売買代金は2兆円を回復しましたが、全体的には様子見スタンスが強かったようです。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。ただ、前引き直前には一時▲240円安まで売り込まれましたが、最後はやや切り返して引けています。それでも3桁の下落となって3日ぶりの反落で終わりました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり7日続落となりました。ちなみに、TOPIXの7日続落は、2016年9月7日~15日に記録した7日続落以来のことです。

東証マザーズ総合指数は5日続落、売買代金は4日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高5,430万株、売買代金は854億円となり、いずれも前日より増加しました。増加はしたものの、メルカリ上場決定の発表以降に回復してきた個人投資家の物色意欲も一巡した状況となり、売買代金は4日連続で1,000億円を割り込んでいます。

また、総合指数も▲2%安に迫る大幅下落となり、これで5日続落となりました。1,200ポイント回復が遠のいたばかりでなく、再び1,100ポイント割れの懸念が高まってきたようです。

ソフトバンクGが大幅下落、トヨタ自動車は7日続落の一方で任天堂が8日ぶり反発

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅下落となり、信越化学工業(4063)やTDK(6762)も大幅安となりました。

また、トヨタ自動車(7203)が7日続落となり、いすゞ自動車(7202)、日野自動車(7205)、デンソー(6902)などが値を下げて年初来安値更新となっています。

その他では、シャープ(6753)が一時▲4%超安となって安値更新となり、野村ホールディングス(8604)や大和証券グループ本社(8601)など証券株が揃って安値を付けて引けました。

さらに、一連のシェアハウス融資問題の渦中にあるスルガ銀行(8358)も再び安値更新となっています。

一方、任天堂(7974)が8日ぶりに反発し、楽天(4755)もザラバで安値更新後に買い戻されて7日ぶりの反発で引けました。

また、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が大幅続伸となり、ローソン(2651)やセブン&アイ・ホールディングス(3382)などコンビニ株も堅調に推移しています。

新興市場では、アンジェス(4563)とブライトパス・バイオ(4594)が連日の急落となり、窪田製薬ホールディングス(4596)などとともに年初来安値を更新しました。また、アトラエ(6194)、中村超硬(6166)、ジェイテックコーポレーション(3446)なども安値を付けています。

青山 諭志