株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、一時は22,500円台を回復

2018年6月4日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,475円(+304円、+1.4%) 反発
  • TOPIX 1,774.6(+25.5、+1.5%) 3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,131.6(▲1.4、▲0.1%) 小幅続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,737、値下がり銘柄数:309、変わらず:38
  • 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
  • 年初来高値更新銘柄数:88、年初来安値更新銘柄数:34

東証1部の出来高は14億8,298万株、売買代金は2兆4,535億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。先週末に発表された米国雇用統計の好結果を受けてリスクオンモードが高まった一方で、米朝首脳会談の先行きを不安視する様子見スタンスも根強かったと見られます。

結果的に、売買代金は再び2兆5,000億円を下回りました。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。寄り付きから高値圏を維持し、後場開始直後には一時+344円高となって22,500円台を回復する場面が見られました。

その後は上値が重くなりましたが、+300円を超す値上がりとなって引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、3日続伸で終わりました。

東証マザーズ総合指数は小幅続落、売買代金は連日で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高4,057万株、売買代金は720億円となり、いずれも先週末より減少しました。先週の半ばまで活況だった新興市場の商いは、一転して活気が失われ、売買代金は連日で1,000億円を下回っています。

また、総合指数も小幅下落ながら続落で引けました。引き続き1,100ポイント割れの懸念は残ったままと見られます。

トヨタ自動車が連日の大幅上昇、任天堂は▲6%超安の急落で連日の安値引け

個別銘柄では、トヨタ自動車(7203)が一時+4%超高まで買われ、連日の大幅上昇となりました。さらに、円安進行などを手掛かりに、いすゞ自動車(7202)、三菱自動車(7211)、ホンダ(7267)、デンソー(6902)など自動車関連株が総じて大幅高となっています。

また、ソニー(6758)、東京エレクトロン(8035)、TDK(6762)、村田製作所(6981)などハイテク株が大きく値を上げ、オリンパス(7733)は+5%超高になるなど連日の急騰で引けています。その他では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株も総じて大幅高となったのが目を引きました。

一方、任天堂(7974)が▲6%超安の急落となって年初来安値を更新し、しかも、連日での安値引けとなりました。また、武田薬品工業(4502)も大きく値を下げて連日の安値更新となり、ファナック(6954)やキーエンス(6861)などFA関連株も安く推移しています。

新興市場では、ジェイテックコーポレーション(3446)が取引時間中に年初来安値を更新した直後から買い戻され、終値はストップ高で引けました。一方、ユーザベース(3966)は高値更新後から利益確定売りに押され、終値は大幅安となっています。

青山 諭志