株式市場に様々な兆候あり。値上がり銘柄数の多さは割安低位株への見直しか

株式市場の振り返り-閑散で小動きの中、上昇銘柄数が1,200を超える

2016年4月4日(月)の東京株式市場は小動きとなりました。日経平均株価は前日比▲0.2%の小幅下落で5日続落となりましたが、TOPIXは+0.1%上昇して5日ぶりの小幅反発でした。なお、日経平均株価とTOPIXの騰落が異なるのは昨年12月22日以来で、今年は初めてです。また、東証マザーズ総合指数は+1.2%の上昇となっています。

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日経平均株価は、小幅安で寄り付いた後、一時前日比▲134円安となる場面がありました。その後は先週末の終値を挟んだ動きとなりましたが、後場に入って再びマイナスに転じ、終値は前日比▲40円安の16,123円となりました。TOPIXも同じような動きでしたが、大引けに掛けて値を戻して小幅プラスとなった形です。

東証1部で上昇したのは1,251銘柄、値下がり600銘柄、変わらず99銘柄でした。東証1部の出来高は20億6,849万株、売買代金は2兆896億円(概算)となっています。薄商いの中、上昇した銘柄数が多かったことが特徴です。

セクター動向と主要銘柄の動き-24業種が上昇、9業種が下落。意外に多い上昇業種。

東証1部で上昇したのは24業種、下落したのは9業種でした。上昇率上位は、水産・農林+4.3%、食品+1.7%、医薬品+1.2%、陸運+1.1%などでした。一方、下落率が大きかったのは、輸送用機器▲2.1%、ゴム▲1.7%、証券・商品▲1.1%などでした。マーケット全体が小動きだった割には、上昇した業種が多かった印象です。自動車セクターの下げが厳しかったのも特徴でした。

個別銘柄では、円高進行を受けて、トヨタ自動車(7203)、マツダ(7261)、富士重工(7270)等の自動車株が軒並み下落しました。デンソー(6902)などの自動車部品株も大幅下落しています。また、先週末に大幅下落となったパナソニック(6752)やTDK(6762)なども軟調でした。小売セクターではファーストリティリング(9983)が値を下げています。一方、武田薬品工業(4502)や塩野義製薬(4507)などの医薬品株、キーエンス(6861)、りそなホールディングス(8308)、東京電力ホールディングス(9501)などが上昇しました。

本日のポイントと注目テーマと関連業種-割安な低位株に見直し買いの兆候あり。小売セクターは要注目。

週明けの4日の株式相場は、今年に入ってから見られなかった動きがありました。それは、1)値動きが小さかった割には値上がり銘柄数が非常に多かったこと、2)日経平均株価とTOPIXの騰落が逆になったこと、などです。また、比較的マイナーな業種が上昇したこと等から、割安感が強い低位株、あるいは、割安に放置されている株に徐々に買いが入ってきた可能性があります。いずれにせよ、良い傾向と考えていいでしょう。

桜が満開の見頃を終えて、小売セクターの決算発表(2月期)が本格化してきます。5日(火)も引き続き、小売セクターに注目です。先日のニトリホールディングスがそうであったように、1社で何かサプライズが出ると、小売株全体に波及する可能性があります。小売企業の決算発表は要注目です。

また、4日に大きく下げた輸出関連株、とりわけ、自動車の主力株のリバウンドにも注視しましょう。もちろん、為替の動きは常にウォッチする必要がありますが、4日の自動車株の下落はやや過剰反応という印象があります。また、電機セクターの低位株にも出遅れが目立つものが少なくありません。催促相場に入る可能性が高いことを熟知しつつ、下値を拾うのも一策です。

【2016年4 月4日 投信1編集部】

■参考記事■

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投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。