タカとハトの戦いが続く米金融政策―為替相場と日本株の行方を考えるための記事4選

キュレーターから読者に伝えたいポイント

2016年4月6日(米現地時間)、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録(3月15-16日開催)が公表されました。その中で利上げペースは想定より緩やかになると示唆されたことを受け、円高が一段と進行。円高の進行に伴い、日本の株式市場も不安定な状態が継続しています。

つい数か月前までは、金融政策の方向感の違い(米は引き締め=タカ派的、日本は緩和=ハト派的)により、円はドルに対して弱くなる(円安)になることが一般的な見方でしたが、こうした見方は現状ではむしろ少数派になっているようです。

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そこで、今回は為替にフォーカスした記事を中心に選び、為替相場および日本株の行方と今後の落ち着きどころを考えてみたいと思います。

そもそもハト派、タカ派とは?

米国の利上げに関する新聞記事等で見られる、ハト派、タカ派という言葉の意味については、まず、この記事をお読みください。

この記事では、利上げに対してタカ派が賛成派、ハト派が反対派と呼ばれる理由や、FOMCのメンバーのなかでハト派の意見が多くなると円高になりやすいことの背景が理解できます。

ハト派とタカ派。あなたはどちら?

出所:ピクテ投信投資顧問

日本株とドルの展開はどうなる?

円高が進行すると輸出企業を中心に業績が悪化し、それによる日本株の下落が懸念されます。しかし、この記事では、2月に見られたような世界的な信用リスクに対する懸念が再び強まる可能性は低いとされています。

また、既にドル/円は調整したと見られることから、日本株およびドルはしばらく下値を試す展開となった後、新たなレンジ形成が予想されるとのことです。

円高進行の中、企業業績の先行き懸念で日経平均株価は続落

出所:DIAMアセットマネジメント

タカ派の台頭にも留意したい

米景気の好転を示す経済指標も多いことから、6月14-15日に開催予定のFOMCではタカ派が台頭する可能性もあります。この記事によれば、6月の利上げが意識される環境になれば、5月に為替は円安に反転する可能性があり、円安転換となれば、外国人が再び日本株を買い越してくる可能性があるとのことです。

円高・株安が進行中の現状において、こうした見方は少数意見でしょうが、長期的に資産形成を目指す個人投資家は、多様な意見を取り入れるように心がけるとよいでしょう。

5月以降に期待すること

出所:楽天証券

為替を予測するのはエコノミストだけではない

この記事によると円高を予想するのは、何もエコノミストやストラテジストだけではなく、経営者の方がより切実に為替レートについて考えている可能性があるとのことです。

個人投資家の資産形成を応援するメディアのLongine(ロンジン)では、証券アナリストとして企業調査経験の長いメンバーが中心に執筆していますが、日ごろの取材等で感じた経営者の為替の見方の変化などについてもタイムリーに言及しています。

2016年為替レートは近いうちに1ドル100円に向かうのか

出所:Longine

【2016年4月8日 投信1編集部】

■参考記事■

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>>ネット証券会社徹底比較:株も投資信託も気になるあなたへ

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。