2015年10月16日(金)発表の米ミシガン大学消費者マインド指数で消費動向を探る

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この記事の読みどころ

10月16日(金)23:00発表予定の米ミシガン大学消費マインド指数の動向に注目。

特に、前回の9月の落ち込み分からの回復度合いをチェック。

短期的に米消費関連銘柄の株価動向や、外国為替市場のドル・ユーロ等を左右します。

10月16日(金)23:00発表予定の米ミシガン大学消費者マインド指数の動向に注目

米ミシガン大学消費者マインド指数は、当該月の消費者マインドを探る代表的指標で、消費者信頼感指数より先行して発表されるため、マーケットで重要視されています。

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当該月の消費マインドが好調と公表されると、米GDPの約70%を占める個人消費にプラスの影響を与えるとの思惑から、株式市場や外国為替市場全体を動かす場合があります。米消費関連株を始め、米アクティブ型・パッシブ型(インデックス型)や、ブル・ベア型の投資信託に関心の高い個人投資家の皆さんは、チェックしておきたいですね。

前回、9月の落ち込み分からの回復度合いをチェック

前回、9月の米消費者マインド指数(速報値)は、85.7と、昨年9月以来1年ぶりの低水準に落ち込み、市場予想の91.2も大幅に下回りました。市場予想を大きく下回る内容を受けて、一時的にドル売りが優勢になる場面も見られました。

今回、10月の市場予想は89.0と前月比で増加する見通しとなっています。市場予想を上回る内容だった場合、S&P500、NYダウといった株価指数の支援材料となるでしょう。また、短期的に、米消費関連銘柄の株価や外国為替市場におけるドル・ユーロ等のボラティリティが高まります。

1つ注意が必要なのは、米ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は、調査対象300人と少数のため、非常にブレの大きい経済指標である点です。ブレの大きさゆえに、株価指数や為替相場に短期的に大きな影響が出る傾向があるのですが、この指数をもって長期を見通すのは難しいことは頭の片隅に置いておいてください。

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出所:SPEEDAをもとに筆者作成

【参考情報】米ミシガン大学消費者マインド指数の基礎知識

そもそも、米ミシガン大学消費者マインド指数とは?

米ミシガン大学消費者マインド指数は、米国のGDPの約70%を占める個人消費動向を把握するための参考値として、重要な存在です。同指数は全米産業審議会(コンファレンスボード)の消費者信頼感指数より先行して発表されるため、マーケットへの短期的なインパクトも強いものとなっています。速報値は、原則として当月第2金曜日。確報値は、原則として当月最終金曜日。速報値は300世帯、確報値は500世帯と、対象とするサンプル数が少ないため、ブレが大きい指標である点は留意が必要です。

調査方法

景況感・雇用などの項目に対する消費マインド(楽観・悲観)に関するアンケートの回答結果を、1966年を100として指数化します。現状への評価を示す「現況指数」と、先行きに関する「期待指数」も発表されます。

なお、「期待指数」は、全米産業審議会の「景気先行指数」に「消費者期待指数」として採用されます。経済指標としての活用法としては、米ミシガン大学消費マインド指数でトレンド推測を行い、月末に対象世帯の多い全米産業審議会の消費者信頼感指数(調査対象5,000人)で確認するのがベストと言えます。

※元データの確認は、米ミシガン大学サーベイリサーチセンターのウェブサイトをご参照ください。

【2015年10月12日 投信1編集部】

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岡野 辰太郎

1976年生。大学在学中、マイクロソフトのインターンシップへ参加。
横浜国立大学大学院卒業後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の投資ストラテジストとして、リサーチ業務に従事。
同社退社後、Webサービスの開発・運営を行う株式会社アーブを設立。モノづくりのクラウドファンディング「SpotLight(スポットライト)」を運営中。