「資産運用」

資産運用は「しておけばよかった」の1位にも関わらず、「しなくてよかった」と思う熟年夫婦もいるようです。それは一体どんな理由なのでしょうか。

「私たちの世代はバブル期に稼いでいました。周囲の羽振りもよかったです。周りはゴルフ会員券や不動産に手を出す人が多かったですね。夫も例にもれず『マンションを買いたい』といっていましたが、私が却下しました。あんな時代でも浮かれずに生活していたおかげで、バブルがはじけた後も変わらずに生活ができています。夫には『借金を抱えずに済んだ』と感謝されていますよ。(60代・女性)」

「無理に増やそうとせず、コツコツ貯めていくことが大切です。株に投資して資産を増やそうとしていると、思わぬ落とし穴がまっているかもしれません。リーマンショックで大損した人が身内にいますが、大変だと感じています。そして、今ではコロナショックで株価の動きが心配です。そんなことを気にするよりは、地道に貯めた金額で安心して過ごした方が精神的にも楽ですよ。(60代・男性)」

資産運用は成功もあれば失敗もありえます。プラスに転じれば問題はありませんが、マイナスに転がれば老後の生活に影響が出てしまいます。堅実に生きていきたい夫婦は、資産運用など考えず、貯蓄に回していくのもよいかもしれません。