一念発起で大学復学も、まさかのコロナ禍…。

【Aさん(男性):大学3年生/塾講師 30歳】

「30歳目前にして、教師を目指すために母校の大学に復学しました。一回り近く年下の大学生たちとも交流の機会があります。先生の取り計らいで授業終わりに質問もかねて雑談などもするのですが…」

と語るのは、社会人経験を持つ大学生のAさん。自分自身は「ふつうの大学生活」を一度送ってきただけに、コロナ禍の学生が抱える悩みを客観的にとらえることができているのではないか、といいます。

「学生生活に悩んだ1年生の女子学生が、ZOOMでのゼミ形式の授業中、急に泣き出してしまい…。先生やクラスメイトと慰める、というできごともありましたね」

彼女は、オンライン授業への戸惑いもあいまって、生活面・学習面ともに悩みを抱えていた模様。でも、自分の知識不足をさらすことになったら恥ずかしい…という気持ちから誰にも相談せずに数カ月過ごしてきたとのこと。

「Zoom上で思い切って担当の先生に相談を持ち掛けてみたところ『学生の個別のメンタルケアの類までできない』と冷たくあしらわれてショックを受けてしまって…」ということでした。

自分から見て一番大変だろうなと感じたのは、学友だけでなく教授たちとも一からのコミュニケーションを、オンラインという手段をメインとして築いていく必要がある点かな、と。

そもそも大学って、教員側から学生に対するケアが薄い教育機関だと思うんですよね。リモート環境ということもあればなおのこと。

このままコロナ禍が長引けば、やり場のない悩みを抱えて苦しむ学生は増えていくのではないかな、と思います」

さいごに

年齢層が異なる3人に、コロナ禍での学生生活を振り返ってもらいました。

コロナとともに生きるこれからの時代。ソーシャルディスタンスの維持を軸にした社会が、心地よく回っていく必要があります。

将来の社会を支える若者たちが育つ学びの場。

道具としての「ITリテラシー」を身に付け、教員⇔生徒、生徒⇔生徒、すべての関係で、双方向のコミュニケーションを大切にする意識積極的な姿勢を持つ、ということが、より一層たいせつになってくるのかもしれません。

池上 翠