頼れるサービス・ヒト・相談先を探して

実家に頼らない子育てをするとき、「頼れるサービス・ヒト・相談先」を決めることで筆者は安心できました。子育ては家にこもってしまうと行き詰りやすいので、できるだけ広く、多くのものに頼ると決めたのです。

頼れるサービスは「保育園、一時保育、病児保育、病後児保育、ベビーシッター、ファミリーサポートセンター」など。自治体が独自に行っているサービスもあります。いざというときのために、土日や夜でも預けることができる一時保育やベビーシッター探しをすることでさらに安心。まずは登録するだけでも「困ったときにはこのサービスがある」と心強いものです。

頼れるヒトはママ友を作ったり、近所のおじいちゃんおばあちゃんと仲良くなったりと、少しずつ築いていきます。園の役員、PTA、育成会役員、地域の集まりや公民館の習い事などで知り合いを増やすことも可能です。

こうして、「育児相談は園の先生や保健師」「健康相談はこの小児科、耳鼻科、眼科、歯科、整形外科、内科」「世間話はこのママ友や隣のおばあちゃん」など、相談相手や話し相手も少しずつできるようになりました。

特に小児科や内科では不安ごとを丁寧に説明し、「この先生なら頼れる」と思える病院へ通っています。悩みがあればすぐに相談し、具体的な解決策へと動くことができるのです。

離婚を経験した女性は、我慢が続いたからこそ子どもの選択肢を増やしてあげたり、自分らしい人生について考えることが多いでしょう。現実には親と同居しない選択している女性も多いので、不安になるより前に、まずは自分の人生設計や頼れるサービスを探してみてください。

【参考資料】「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」(厚生労働省)

西谷 都