売れ筋投信解説:相次ぐ低コストインデックス投信登場はインパクトあり?

大和証券投資信託委託のiFreeシリーズがさっそくランクイン

米国の利上げが近づき、世界の株式市場が足踏みした2016年9月12日-16日

2016年9月12日-16日は、iPhone7投入が成功したとの観測からアップルや半導体株が上昇してナスダック指数は上昇しました。しかし、一部の地域を除いて世界の株式市場は全面安でした。米国の利上げは9月から11月以降に後ろ倒しという観測が強まりましたが、原油安やドイツ銀行株の下落などが影を落としました。ドル円相場は102円台前半で小動きでした。

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こうした相場動向を踏まえ、今回は楽天証券の売れ筋投信を見てみましょう。

楽天証券の2016年9月12日-16日の週間売れ筋ランキングを見る

まず、楽天証券の全体売れ筋ランキングのトップ5を見ていきます。

第1位:日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)

第2位:フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)

第3位:ニッセイ日経225インデックスファンド

第4位:ワールド・リート・オープン(毎月決算型)

第5位:楽天日本株4.3倍ブル

楽天証券の2016年9月12日-16日の積立週間売れ筋ランキングを見る

次に、楽天証券の積立売れ筋ランキングのトップ5を見ていきます。

第1位:iFree 外国株式インデックス

第2位:ニッセイ外国株式インデックスファンド

第3位:iFree 8資産バランス

第4位:世界経済インデックスファンド

第5位:iFree 新興国株式

iFreeシリーズが積立トップ5のうち3本ランクイン

いかがでしょうか。初めにお示しした全体ランキングの顔触れには、これまでと大きな変化はないようです。

一方、積立に絞ったランキングでは、上位5位にiFreeシリーズが同時に3本ランクインしました。

これらは、大和証券投資信託委託株式会社が運用する低コストのインデックスファンド群で、販売チャネルも現状SBI証券と楽天証券に限られています。iFreeのiにはinvestorやinternetが、freeには投信の銘柄選択の自由度や購入・換金時の手数料が無料であることが表現されています。

具体的には以下の12本で、カッコ内は税込運用管理費用(信託報酬)・年率です。

  • iFree 日経225インデックス(0.2052%)
  • iFree TOPIXインデックス(0.2052%)
  • iFree 日経400インデックス(0.2214%)
  • iFree 日本債券インデックス(0.1512%
  • iFree J-REITインデックス(0.3132%)
  • iFree 外国株式インデックス(0.2268%)
  • iFree NYダウ・インデックス(0.243%)
  • iFree 外国債券インデックス(0.1944%)
  • iFree 外国REITインデックス(0.3348%)
  • iFree 新興国株式インデックス(0.3672%)
  • iFree 新興国債券インデックス(0.2376%)
  • iFree 8資産バランス(0.2484%)

※新発10年国債の利回りが1%未満の場合。1%以上の場合は年率0.2376%

いずれも最低水準レベルの手数料であり、手数料率が響く長期投資において有利に働くと思われます。

なお、海外資産については原則として為替ヘッジはしません。

iFree 新興国株式インデックスは特徴的

この中で興味深いのは、iFree 新興国株式インデックスのインデックスが、他の同種ファンドで一般的なMSCIエマージング・マーケット・インデックスではなく、FTSE RAFI エマージング インデックス(円換算)になっていることです。

これは流動性基準、時価総額基準、浮動株調整を満たした新興国の上場株式の中から株主資本・キャッシュフロー・売上・配当に着目して銘柄をスコアリングし上位約350銘柄を抽出、そのスコアをもとに銘柄ごとのウエイトを設定してインデックスを作るというものです。

時価総額をベースにしたインデックスとは異なり、個々の企業の財務データがインデックスの構成を決めるため、その構成銘柄とインデックスのパフォーマンスに注目していきたいと思います。

 

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストやファンドマネージャーとして長年の調査経験を持つメンバーで構成されており、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデアをわかりやすくお届けします。