昨年10月にフィデリティ・インスティチュート 退職・投資教育研究所が実施した「ビジネスパーソン1万人アンケート、2020年」※によると、「投資をしている」と回答した人は40.5%。これは過去8回の調査の中で最も高い水準で、2015年の30.4%から10ポイント上昇しているといいます。※対象:会社員・公務員、回答者:12,001人

こうしたことを背景に、最近はお金に関する知識を学び、身につけるお金の学校のような存在も増えてきました。しかし、お金のことを学びたいとは思うものの、安くはない授業料を払ってまで受講することに疑問を感じる人もいると思います。そこで今回は、お金をかけずにお金のことを学んでいるという人に、その方法を聞いてみました。

お金の専門家に話を聞く

「お金のことは難しいことが多いから、専門家にきちんと話を聞くのが一番いい」。そう話すのは、IT企業に勤める20代女性のAさん。最近投資やお金のことに興味を持ち、いろいろと勉強していると言います。

「専門家に話を聞くといっても大げさなことではなく、その仕事をしている人に話を聞くということ。預金のことなら銀行の相談窓口やコールセンターに聞いてみるし、投資のことなら証券会社の人、保険のことなら保険会社の人に話を聞く。そういう人に話を聞くと逆に営業をかけられる…と嫌がる人もいるけれど、自分が納得しておトクだなと思えれば営業を受けてしまってもいいと思う」と語ります。

「実際に資料を取り寄せて手元で眺めながら話を聞くだけでも、保険や投資の仕組みを理解できるようになったりする。わからないことは都度確認すればいい。そうしているうちに、今まで怖い、よくわからない、と思っていたことが納得できて、お金を増やす方法がクリアに見えるようになった気がする」と話してくれました。