60代の貯蓄の平均や分布、中央値は?「金融資産1000万円未満」は5割。
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老後2000万円問題などと将来のお金に関する社会問題が深刻化する中、資産運用や節約といった今からできるお金作りを意識されている方も増えているのではないでしょうか。
一方、将来を考えた際、「実際、みんなは老後どのくらい資産を積み上げているのだろう?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
今回は60代が保有する金融資産のデータをご紹介したうえで、増やすためのコツも解説します。
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60代「金融資産1000万円未満」は5割
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」によると、60代の貯蓄状況は以下のようになります。
金融資産とは、現預金のほか、株式や債券、投資信託なども含めた資産を指します。
平均は1745万円ですが、中央値は875万円と、大きな開きがあります。
このことから、「3000万円以上」に属する上位の富裕層の多額の金融資産が平均値を押し上げていることが推察されます。
中央値はデータを金額順に並べた際に真ん中に位置する値なので、いわゆる「普通のレベル」を考える際は、中央値の値である875万円を参考にした方がよさそうです。
なお、「金融資産1000万円未満」で見ると割合は5割という状況になっています。
そのほか、「金融資産非保有」「3000万円以上」がそれぞれ2割という大きな割合を占めていることから、資産のある人・ない人で両極化している状況も見て取れます。
かなり如実に格差が生まれていますが、老後の貯蓄に困らないためには、一体何が重要なのでしょうか。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03