【日経平均株価】足元のレンジ相場を上抜ければ2万円は近い

【株式テクニカル分析】2017年2月18日

東芝の株価につられて下落するが、全体として目線は上へ

2017年2月17日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より112円91銭安の19,234円62銭となりました。外国為替市場で円相場が1ドル=113円台前半と高止まりしていることから、自動車など輸出関連銘柄を中心に売りが広がりました。

17日は、東芝の株価が、一時12%安となる178円まで急落しました。心理的な節目とされた200円を下回りました。さらに、2017年3月期時点で債務超過に陥る可能性があり、その場合には東証2部に指定替えとなることから、既存の株主からの売りが加速しました。同社は14日には、2016年4~12月期の連結決算の四半期報告書の提出を延期すると発表しています。

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一方、17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は20,624ドル05セントとなり、過去最高値を7日連続で更新しました。トランプ大統領が打ち出す、減税などの景気浮揚策への期待が高まっています。世界的に株高が進んでいますが、日本だけが足踏み状態といったところです。

今後の相場の展開を考えるポイント-トランプ大統領の動向は引き続き要注意

今後の展開はどうなるでしょうか。日米首脳会談が無難に通過し、海外の投資家の日本市場への安心感から資金が流入しています。東芝の問題などもあり、日経平均の上値が思い状況ですが、それでも、「東芝ショック」が起きているわけではありません。むしろ、保ち合いを抜けるタイミングをはかっているようにも感じられます。

ただし、トランプ政権の動向については引き続き注視が必要です。16日の記者会見では、イスラム圏7カ国などの入国禁止令への連邦裁判所による差し止め命令について、来週に新たな大統領令を出すと表明しました。首脳会談では為替については議題にはなりませんでしたが、再度「口撃」を行う可能性もあります。柔軟に対応できるように備えておきたいところです。

再度19,600円の壁を超えることができず、もみ合う

今週の動きをテクニカル面から見てみましょう。先週末に大きな陽線で反発し、週初から5日移動平均線が25日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスの形で上昇しました。しかし、14日には東芝の問題もあり急落しました。

2月13日の高値(19,519円)は、直近の高値だった1月27日の19,486円は超えたものの、まさに上値を抑えられた形になりました。昨年の12月下旬にもトライをして跳ね返されている1月5日の高値(19,615円)も上抜けることができませんでした。

19,600円前後を抜ければ、2万円突破は近い

来週の動きはどうなるでしょうか。前述したように1月5日に19,615円の高値を付けてから、保ち合いの形が続いています。

今後の方向性としてはいくつか考えられます。まず、行き続きレンジ相場のような動きが続くパターンです。下値は18,600円前後、上値は19,600円前後の間を上下することが考えられます。

もう一つは、この保ち合いを抜けるパターンです。日柄調整もかなり進んできたことから、そろそろ新たな動きになりそうです。問題はそこでどちらに抜けるかということになりますが、私は上抜けへの期待が大きいと考えています。

と言うのは、若干ではありますが、チャートは徐々に下値が切り上がるとともに、上値が切り上がり、高値にトライする形になっているからです。

現在、25日移動平均線に下値をサポートされる形になっています。来週はここから反発し、2月13日の高値(19,519円)、1月27日の高値(19,486円)を超えてくるかどうかがポイントになります。さらに、1月5日の高値(19,615円)を上抜ければ、2万円台も近いと思います。

逆に、来週初に25日移動平均線を割り込むようであれば、レンジ相場がしばらく続くことになります。

下原 一晃

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。