退職金からも天引きされるお金
定年後は退職金で生活すると想定する方もいます。
確かに警察官の場合、勤続25年を超えると退職金が2000万円を見込めるかもしれませんが、都道府県によって差があります。
また退職金にかかる税金があることも見過ごせません。額面と手取りは違うことに留意しましょう。
ここではkeisanのサイトを参考にして、退職金にかかる税金を計算してみます。
【試算条件】
- 2022年度退職
- 勤続年数25年
- 一般退職
- 退職金2000万円
退職金には退職控除があるため、所得の金額は425万円となります。
これをもとに税金を計算すると、所得税及び復興特別所得税は43万1372円、市民税は25万5000円、県民税は17万円となりました。
※住民税は10%で計算
つまり、2000万円の退職金を受け取っても手取り金額は1914万3628円になるということです。約86万円も税金で引かれることに、驚く方も多いのではないでしょうか。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。