会社員で「貯蓄1000万円」を達成するのは何割?
総務省の「家計調査貯蓄・負債編2020年」によると、勤労世帯3221世帯のうち、1000万円以上の貯蓄を有するのは1366世帯でした。
つまり、全体の約41%が貯蓄1000万円を達成していると言えます。
ただし貯蓄をしている家庭にも「負債」が存在します。
一般的にイメージされる借金だけでなく、住宅ローンや教育ローンなども返済義務がある以上、負債の一種に含まれます。
貯蓄から負債の額を引いた額を「純貯蓄額」といいますが、この純貯蓄額が1000万円を超える世帯に限定したところ、その数は1008世帯となりました。
割合にすると、約30%です。
負債額を引いても約30%の人が達成できている「貯蓄1000万円」。しかし正直なところ、
「それは住宅ローンを完済した世代がほとんどではないか」
「若い間はムリ!」
という感想を抱いた方も多いでしょう。
そこで次は、年代ごとの貯蓄事情を確認してみます。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。