近年では「老後2000万円問題」や「年金問題」が話題になることが多いですが、若い世代にも影響を及ぼしていることがわかりました。

いわゆるZ世代である18歳~19歳の男女500人に対し、ライフネット生命保険株式会社が行ったアンケート「ライフネット生命保険 成年年齢引き下げに関するアンケート調査」によると、まだ若い世代でも約7割がお金に対する不安を持ち、約3割が老後に対する不安を持っていました(2022年3月24日公表)。

しかし、実際に今の60代は老後資金として2000万円を保有しているのでしょうか。

調査資料を参考に、60代の実際の貯蓄事情を確認していきましょう。

18歳~19歳「老後の不安がある」は3割以上

ライフネット生命保険株式会社の調査によると、「将来についての不安を聞く質問」でお金に対する不安を挙げた18歳・19歳は、67.4%にものぼりました。

成人年齢の引き下げにより、自由度が増す18歳・19歳。しかし実際にはお金に関する不安を持つ方が多いことがわかりました。

また「老後の不安」を挙げた方は31.2%。3割以上の若者が老後に不安を抱いているのです。

2019年には老後2000万円問題が話題となりました。

またコロナ禍で景気が低迷する中、2022年4月からは公的年金の受給額が0.4%引き下げになることも決定されています。

こうしたニュースが飛び交う中、将来に対して不安を感じる若者が多くなるのも無理はないでしょう。

しかし、今の60代は本当に2000万円という老後資金を準備できているのでしょうか。

今度は60代の実際のお金事情を見ていきます。