2. 65歳以上・世帯の平均貯蓄額はいくらか
次に、65歳以上の世帯がどのくらい貯金を準備しているのか、総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-」二人以上の世帯)」を元に確認してみましょう。
2.1 世帯主が65歳以上・無職世帯の貯蓄現在高
- 2015年 2416万円
- 2016年 2350万円
- 2017年 2337万円
- 2018年 2233万円
- 2019年 2218万円
- 2020年 2292万円
2015年から2020年までのデータになりますが、65歳以上の貯蓄平均は2000万円を超えていることが確認できます。
世帯によってバラつきはありますが、一般的には退職金などが見込める退職直後は最も貯蓄額が多くなると言われています。
平均値でみると2000万円を超えていますから、2019年に金融庁が発表した「老後2000万円問題」に対しても対応できるということになるでしょう。
ただ、実際にはご家庭により差があるので一概には言えません。
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/ファイナンシャルプランナー/MDRT日本会会員
立命館アジア太平洋大学卒業後、自動車や通信業界にて営業職に従事。その後、ジブラルタ生命保険、株式会社ほけんのぜんぶに入社し、生命保険販売業務に携わる。生活全般に関わるお金の相談に対応が可能で、特に教育費・老後資金の準備、相続の相談などを得意とする。現在は個人向け資産運用のサポート業務をおこなう。表彰歴多数。2020年、2021年度MDRT日本会会員。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。