2. 猫との避難で役立つグッズとは

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AI防災協議会は、アプリを使ったAIで避難誘導するシステムの実用化を目指していますが、いざというときに取り残されないよう準備、意識しておくことが肝心です。

道具の準備としては、必要物資を備えたスターターキットの袋を備えておきたいです。

災害時用の持ち出し袋のことで、今ではスターターキットとしてネットで容易に購入できます。

避難所にも備えてあるかもしれませんが、避難所に行けない場合は自助となるので備えておいて無駄ではありません。

また、日頃から飼い主同士で課題を共有しておけば共助となって助け合えられます。

そのほか、緊急用ホイッスル、お薬ケース、非常用給水バックなどの防災グッズが入ったリュックや、防災用簡易トイレ袋セット、車中泊用避難グッズセット、3日間食料セットなども市販で売られています。

しかし、多くの防災グッズは人用のものであって、猫用はありません。

そこで必要となるのが、猫避難用スターターキットです。

販売はしていないので自分で用意することになります。

まず非常時に猫を入れる洗濯ネット。

ネットに入れることで猫は落ち着きます。

そしていつも食べているキャットフードを数食分。

水は1匹0.5~1リットル、ペットシーツ数枚、迷子札、愛猫の写真や画像もあれば役立ちます。

そして猫にも首輪やリードをつけておきたいです。

また、一緒に避難所で暮らせるとは限らないので、臨時居場所となるセットが必要となります。

リュック型キャリーなどは両手が使えて徒歩や自転車での避難に最適で、下ろせば拡張したゲージとして使えます。

また、車中泊避難をする際は、折り畳み式ゲージなどに猫を入れ、キャットフードと水を搭載しておけば数日間は車中泊が可能です。

避難所については、居住スペースの問題から猫との同居が困難であっても、早い段階でボランティアによる猫専用飼育場所で預かってもらえることもあります。

しかし、普段べったりしている猫が離れるなんて考えられません。

猫は知らない環境に落ち着かず、飼い主と一緒にいることで安心します。

そして何より猫を守るためにも、飼い主が無事でいなければなりません。

ビバーク覚悟の避難も考えておきましょう。