70歳以上世帯の「貯蓄の種類」をチェック
今の70代の方は、現役時代にバブル時代を経験しました。銀行に預けるだけでお金が増えるという、今では考えられない高金利だったのです。
こうした時代を過ごした70代の方は、やはり「銀行預金」で貯蓄を保有しているのでしょうか。
ここからは2022年5月10日に公表された総務省の最新データ「家計調査 貯蓄・負債編」から、貯蓄の内訳も確認しましょう。
先ほどの統計とは違うため、合計金額は一致しないことにご留意ください。
【70歳以上】貯蓄種類ごとの平均金額
- 通貨性預貯金:630万円
- 定期性預貯金:885万円
- 生命保険など:397万円
- 有価証券:400万円
- 金融機関外:6万円
もっとも多いのは「定期性預貯金」、次いで「通貨性預貯金」、「有価証券」と続きます。有価証券とは株式や投資信託など、運用性のある金融商品です。
実は有価証券は、70歳以上が最も多い金額を保有しています。
堅実に銀行に預けるだけでお金を増やせた世代でも、一定の割合を運用にまわしているのですね。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)