【年金一覧表】で60歳以上の受給額を1歳刻みにチェック。自分の目安額の調べ方も
年金月額5万円の差は25年間で1500万円もの差へ
EmmaIsabelle/istockphoto.com
5月もまもなく終わりです。今年から社会人という方にとっては、2回目のお給料ですね。4月の初任給に比べて少ない!と驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
5月からは「健康保険料」や「年金保険料」の天引きがスタートするため、4月より手取り額が少なくなってしまうのです。
「こんなに引かれるのか」と悲しくなる気持ちもありますが、毎月払っていく年金保険料も、将来いくら受け取れるのかイメージできると、少しは悲しみが薄れるのではないでしょうか。
今回は、60歳以上の年金受給額を1歳刻みにチェックしていきます。ご自身が受け取る目安の額の調べ方もお伝えしていきます。
【注目記事】こんなに天引きされる?厚生年金と国民年金の実態。手取りと額面の違いを解説
1. 厚生年金や国民年金の仕組みとは
まずは日本の年金制度の仕組みから解説していきます。
日本の年金は「2階建て構造」といわれますが、1階部分にあたるのが国民年金です。こちらには日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人に加入義務があります。保険料は一律で、令和4年度の保険料は1万6590円です。
そして、会社員や公務員などが上乗せして加入するのが、2階部分の厚生年金です。厚生年金は報酬比例といい、保険料は報酬額によって決まります。現役時代に納めた保険料によって年金額が決まるため、受給額は人それぞれです。
執筆者
山口大学経済学部卒業後、老舗部品メーカーに入社。約2年の法人営業ののち、住友生命保険相互会社に転職。個人、法人顧客向けに生命保険の販売に約8年間従事。その間、抜群の行動力で優秀な成績を収め、2017年には所長職に任命。チーム運営や人材育成にも携わる。現在はIT金融ベンチャーで個人向け資産運用のサポート業務を行っている。FP2級、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)