岸田首相が切り出した「資産所得倍増プラン」がここ最近、世の中をざわつかせています。
「運用とは言うけどリスクもあるだろうし」「株とかよくわからないから怖い」など戸惑った方も多いのではないでしょうか。
しかし、これは老後への不安があるからこその戸惑いかもしれません。これから老後に向けた準備をと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、老齢年金の受給額について見ていきたいと思います。厚生年金と国民年金の受給額を1歳刻みで確認することで、受給額の変化にも着目していきたいと思います。
【注目記事】【厚生年金】みんなの受給額は月平均いくらか。国民年金と合わせて男女別に確認
1. そもそも日本の年金制度は2階建て
まずは、日本の年金制度の確認からしていきましょう。日本の年金は2階建て構造といわれています。
1階部分は国民年金(基礎年金)です。加入対象は、日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人で、保険料は皆一律の月額1万6590円です(令和4年度)。
2階部分は厚生年金です。加入対象は公務員や会社員などで、報酬比例で保険料は異なってきます。対象者は、1階部分の国民年金に上乗せして2階部分の厚生年金ももらえます。
厚生年金はどれだけ保険料を納めたかで決まるため、人により受け取る金額は様々です。では、次に本題の年金受給額を1歳刻みで見てみましょう。
執筆者
防衛大学校、デザイン専門学校卒業後、大手ハウスメーカーを経て、2012年プルデンシャル生命保険株式会社に入社。8年間、個人営業に携わり卓越した営業成績を残す。営業管理職として採用や部下の育成に尽力し、社内研修ではパネラーに選抜される。社外セミナー講師経験あり。表彰歴多数、2015年度MDRT会員。その後、株式会社GA technologiesに入社、不動産営業を経験後、現在は個人向け資産運用のサポート業務に従事。住宅購入のアドバイスから老後の生活設計まで、人生にかかるお金の相談を強みとしている。証券外務員1種を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)