日経平均株価、いったんは25日線、75日線を奪回するが再度下落

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

前週は大きな陽線で終わっていたことから、今週さらに反発が続くか注目されました。

その期待どおり、週初27日には窓をあけて上昇して寄り付くとそのまま陽線となりました。

翌28日も陽線となり、終値ベースで25日移動平均線、75日移動平均線を回復しました。

心理的節目となる2万7000円も超えました。ただ、その後は伸びが続かず、上値が重い展開となり、週末にかけては大きな陰線となって下落しました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

いくつかの方向が考えられます。先週末は陰線となったものの、心理的節目となる2万6000円付近で底入れしたようにも感じます。

ここから反発し、再度25日線・75日線を奪回する動きになることも考えられます。

その場合の上値メドは6月28日の高値(2万7062円)となります。

逆に、ここからさらに値を下げ、直近の押し安値である6月20日の安値(2万5520円)を割るようだと注意が必要です。

その先の節は3月9日の安値(2万4681円)まであいているので、するすると下がってしまう可能性もあります。

一方で、しばらくは、2万6000円と2万7000円の間でもみ合うことも考えられます。

いずれにしても、方向感が出しにくい局面になりそうです。

6月28日の高値を超えるか、6月20日の安値を割るか、見極めてから出動しても遅くはないでしょう。

下原 一晃