「35歳転職限界説」は過去の話?転職で年収アップした35~54歳は約3~4割
35~54歳のミドル層の転職理由や賃金の増減も詳しく見る
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「35歳を過ぎると好条件での転職は難しい」
「35歳を超えて転職すると、待遇が前職よりも一般的に悪くなる」
近年においても「35歳転職限界説」が話題に挙がる機会は多く、ミドル層は転職市場で不利といった見方をする人も少なくないと見受けられます。
はたして実際にそうなのか、「35歳転職限界説」についてデータを参照しながら検討していきましょう。
35~54歳のミドル層の「入職率」と「離職率」はほぼ同率
厚生労働省が2022年8月31日に公表した「令和3年雇用動向調査結果の概要」によると、35~54歳の男性の就職率と離職率はほぼ同率です。
また、35~54歳の女性についても入職率と離職率に差はさほどありません。
上記の調査結果から、離職したミドル層のほとんどが新しい雇用先で就業していると考えられます。
執筆者
学習院女子大学(国際交流学部・国際コミュニケーション学科卒)卒業。学部3年次にワシントンD.C.に所在する政府機関に訪問し、国際社会における日本の在り方について考えた。大学在籍中にファイナンシャルプランナー3級を取得。その後、都内大学院に進学し、19世紀アメリカにおけるライフスタイル、女性の生き方、女子教育・個人主義などについて研究。これらの知見を活かし、教育にかかる費用や貯蓄、公的年金制度などの金融&ライフをテーマとした記事を中心に執筆している。時代とともに変化する女性の進学・就職・キャリアの動向や、近年増加傾向にある「おひとりさま」の生き方を官公庁の統計データ等から紐解き、現代社会と絡めて考えていくスタイルの記事を得意とする。(2024年3月11日 更新)