年収1千万超の人はサラリーマンの約4%しかいない

あなたの周りに年収1千万円以上の人はどれくらいいますか? 大手企業にお勤めなら上司は皆そうだとか、あるいは自分自身がそうだという方もいるでしょう。ですが多くの人にとっていわゆる「1千万円プレーヤー」は、憧れもしくは少し遠い存在なのではないでしょうか。

国税庁が2016年9月に発表した平成27年度分の「民間給与実態統計調査」によれば、1年を通じて勤務した給与所得者は4,794 万人(男性 2,831 万人、女性 1,963 万人)。その1人当たりの平均給与は420 万円(男性521万円、女性276万円)となっています。年収1千万円以上を稼いでいる人は全体のわずか4.3%にすぎません。男性6.8%、女性に至っては0.8%という状況です。

1千万円プレーヤーはサラリーマンの中でもほんの一握りであり、それゆえサラリーマンが目指す到達点の1つといっても過言ではないでしょう。では、実際に1千万プレーヤーになった人は、その高みにたどりついたことで何か変化を感じるのでしょうか。

1千万円プレーヤーの感じた変化①:手元に残るお金も気持ちも特に変わらない

ほとんどの1千万円プレーヤーは「年収が1千万になっても特に変化を感じない」といいます。年収が上がると税金や社会保険料もアップします。その結果、収入から所得税・住民税と社会保険料を引いた可処分所得で見た場合、年収1千万円になる前となった後の差がほとんどない、と感じる人が多いようです。むしろ、苦しくなった気がするという人もいるほど。

また、1千万円プレーヤーになったからといって心境の変化や達成感を感じることもないといいます。というのも、1千万円プレーヤーの多くは大企業のサラリーマン。ある程度の年次・役職になれば年収1千万円に到達すると入社の段階でイメージしているからだとか。彼らにとっては未来予想図が予定通り現実になっただけなのかもしれません。

1千万円プレーヤーの感じた変化②:お小遣いが無制限になったが出費も激増

1千万円プレーヤーになり「お小遣いが無制限になった」という声は、お小遣い制で日々のやりくりに苦労しているサラリーマンの方にとって希望の光。しかしこれもそう簡単に喜んでいい話ではないようです。

1千万円プレーヤーの場合、役職についていることが非常に多いため、会社の宴会などで負担する額もまるで税金のように激しく累進することがあるからです。こうした立場による出費がかさむことで、以前よりも自分のために使える額が減った、という人もいます。

宴会で1千万円プレーヤーの上司が割り勘を主張してくると部下としては暗い気持ちになりますが、もしかすると本当に苦しいのかもしれません。もちろん単にケチなだけということもありますが…

1千万円プレーヤーの感じた変化③:急に子供の教育費がかかるようになった