3. 年金振込通知書の手取り額に衝撃を受ける理由

先ほど、年金振込通知書の見方を確認しながら、実際に年金から控除されるものも確認しました。

どういう名目でどのくらい引かれものがあるのかを確認して、「もともと少ない年金からこんなに引かれるのか」と驚いた方も多いのではないでしょうか。

50歳になるまで受け取れる「ねんきん定期便」には年金引かれる予定の介護保険料や国民年金の保険料などが控除された金額が載っている訳ではありません。

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

そのため、実際に年金受給者になって、それまで受け取っていた「ねんきん定期便」と「年金振込通知書」の金額の差を見て驚く方も非常に多いです。

また、年金から引かれる「介護保険料」については3回に1回見直しが入ります。高齢化の進む日本ですから、今後保険料が高くなることも考えられない訳ではありませんよね。

自分たちが年金受給者になった時に、実際に年金をいくら受け取れるのか今から予想することは難しいと思います。

しかし、今受け取れている「ねんきん定期便」などから大体の見込額を確認して「この金額より少なくなった場合に老後の生活はどうなるか?」と予測を立てることはそんなに難しいことではありませんよね。

将来、実際に年金を受給できるようになってから「ガッカリ」するのではなく、今の段階からある程度「ねんきんの見込み額」から予測を立てておくと良いかもしれません。