老後2000万円問題にはそれ以外にも問題が…
他にも老後2000万円問題には問題があり、あくまで「生活費の赤字」の必要額しか計算されていません。
旅行や趣味を楽しみたい、子どもや孫にプレゼントしたい、家をリフォームしたい、介護は施設にお願いしたい…となれば、プラスで費用が必要になるのです。
もちろん上記のようなお金は必要とするご家庭がほとんどでしょう。
また、「支出」にも着目したいところ。
たとえば住居費は1万円台となっており、持ち家が想定されているため、賃貸住まいであれば家賃だけでもさらに必要になります。
老後の期間についても、人によっては30年より長くなる可能性もあります。
内閣府「令和4年版高齢社会白書(全体版)」によれば、2065年には平均寿命が男性84.95歳、女性91.35歳まで伸びています。
ただ、仕事をすべて辞めた後を老後とするならば、長く働き続けることで老後を短くすることも可能でしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。