【日経平均株価】一時、主要な移動平均線を割り込む

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

1月下旬に大きく上昇した後は、小幅にもみ合う展開が続いていました。先週も週初はローソク足の実体が短く、十字線のような形になったことから、もみ合う展開になると考えられました。

しかし、22日には大きく窓をあけて下落すると、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線をいずれも割り込んでしまいました。ところが、翌24日には大きな陽線となって再び、これらの主要な移動平均線を回復し、窓を埋めてしまいました。「往って来い」のような形でした。

今後の展開はどうなるでしょうか。一時、主要な移動平均線を割り込んだことからヒヤリとしましたが、その後はまた挽回しました。この後の展開としては、移動平均線付近でもみ合うことも考えられます。

その場合、短期間に移動平均線を回復したり割り込んだりすることが起こりますが、それぞれの現象については、さほど気にする必要はありません。移動平均線が収れんしている場合には、ローソク足の実体にかかることも多いからです。

このような場面では、少し俯瞰的に眺めたほうがいいでしょう。2月22日の安値(2万7046円)を下限、2月6日の高値(2万7821円)を上限とするチャネルの中にありますので、どちらかに抜けてから判断してもいいでしょう。2月6日の高値を上抜けるようであれば、積極的についていきたいところです。

参考資料

下原 一晃