【日経平均】小幅なもみ合いが続き、方向感を出しづらい

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。1月下旬からローソク足の実体が短く、小幅にもみ合う展開が続いています。先週も上下200円ほどの幅で小刻みな動きでした。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。25日移動平均線、75日線、200日線がいずれも上向きになっています。さらに、75日線が200日線を下から上に抜けるゴールデンクロスが形成され、25日線が75日線、200日線を下から上に抜けようとしています。ただし、これらの移動平均が1点に集まるように収れんしています。つまり、方向感が出しづらいところです。

上目線になるためには、まずは現在のもみ合いを抜けなければなりません。直近の高値である2月6日の高値(2万7821円)、心理的節目として意識されやすい2万8000円、昨年12月14日の高値(2万8195円)、11月24日の高値(2万8502円)あたりが目標になるでしょう。

逆にここから調整がある場合、2万7300円付近を下回ると、主要な移動平均線をすべて割ってしまうので注意が必要です。上下のメドともに現在の価格から近いので、どちらかに抜けるのを確認してから出動しても遅くはないでしょう。

参考資料

下原 一晃