2. 年金請求書の注意点を予習
年金請求書は、基本的に送付された様式に沿って進めれば問題ありません。
念のため、以下の点には注意しましょう。
2.1 年金請求書が届かないケース
まれなケースとして、誕生日の3ヶ月前になっても年金請求書が届かないケースがあります。
この場合は「住所地の登録が間違っている」という可能性もあります。請求書が届かない場合は、念のためお近くの年金事務所等に問い合わせてみましょう。
届いているにも関わらず紛失した場合や、あるいは書き損じたときには、日本年金機構のホームページから様式をダウンロードすることもできます。
2.2 65歳より前に請求対象になることも
年金の受給開始年齢は原則として65歳ですが、特別支給の老齢厚生年金に該当する場合、65歳を待たずに年金請求書が届きます。
年金の加入期間が10年以上あり、厚生年金と共済組合の加入期間があわせて1年以上ある方は、生年月日に応じて受給開始年齢が決まっています。
送付される書類には必ず目を通すようにしましょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)