直近の戻り高値を超えて上昇、目線を上に持ちたい

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は、ローソク足の実体が、75日移動平均線、200日移動平均線は突破したものの、25日移動平均線付近で上値を抑えられていました。先週はこれを突破できるかどうかがポイントでした。

実際には週初10日に十字線のようなローソク足の実体が短い形になり、上値の重さも感じさせました。しかし、翌11日には窓をあけて上昇して寄り付くと、25日線を突破。そのまま陽線となりました。その後も窓をあけて上昇するような動きが続き、週末には終値が2万8500円を超える大幅上昇となりました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形はとてもいいです。直近の戻り高値である4月4日の高値(2万8287円)を超え、その前の戻り高値である3月9日の高値(2万8734円)に迫っています。3月9日の高値を起点にWボトムのような形になっていますが、すでにネックラインである4月4日の高値(2万8287円)を超えているので、目線を上に持つことができます。

上値メドについても、3月9日の高値(2万8734円)を超えると、2022年8月17日の高値(2万9222円)あたりしか目立った節はありません。その後は3万円台まで視界が広がっています。

そのためには、まずは3月9日の高値を突破し、下値がサポートされることを確認したいところです。逆にここからまた主要な移動平均線付近まで調整することもあるかもしれませんが、これらを割り込まない限り、押し目買いの好機と見ていいでしょう。

参考資料

下原 一晃