厚生労働省が6月30日に発表した「国民年金保険料の納付率」によると、2023年4月の最終的な国民年金の納付率は78.6%でした。
老齢年金は、60歳代から70歳代のどのタイミングで受け取るかで受給額が変わります。
年金を受け取るタイミングを変えることで、年金額がいくらになるのでしょうか。
今回は、60歳代と70歳代で年金を受け取った場合に、年金額がいくらになるのかを解説します。
1. 年金の受給額を1歳刻みでシミュレーション
年金の受給額を60歳から1年ごとに受給年齢を遅らせた場合に、いくらになるのかを計算していきましょう。
今回、シミュレーションに使うケースは、以下の条件です。
- 夫:会社員 妻:専業主婦
- 夫は平均的な収入で厚生年金に40年加入
- 国民年金は夫婦とも40年間納付
- 夫の厚生年金と夫婦の基礎年金の合計は22万4482円
一般的に、年金は65歳からの受給になりますが、受給するタイミングを60歳から79歳まで1歳刻みで計算してみましょう。
1.1 年金シミュレーション【60歳代で受け取る場合】
60歳代で受け取る場合の年金受給額は、以下の通りです。
65歳よりも早く受け取る場合、老齢年金の受給額は一定の割合で減少します。繰り上げ受給によって減額する割合は1ヵ月ごとに0.4%です。
一方で、年金を65歳よりも後に受け取る場合は、受給額が一定の割合で増額します。
増額率は、1ヵ月ごとに0.7%ずつ上昇します。
年金受給額は、60歳時点と69歳時点で約13万円も異なりました。
では、70歳代の受給額はいくらになるのか確認してみましょう。