【預貯金vs積立投資】老後に2000万円を準備するには?

資産形成の手段はさまざまですが、今回は「預貯金」と「新NISAでの積立投資」で考えてみましょう。

50歳の夫婦が預貯金で老後(65歳)までに2000万円を準備するには、毎月約11万2000円を積み立てる必要があります。

※想定利回り(年率)は、メガバンクの普通預金金利である0.001%を適用

前述した平均年収(夫婦で約1000万円)の家庭であれば、毎月11万円以上を積み立てることができるかもしれません。

しかし、家庭によって収支の状況は異なりますし、平均年収以下の家庭も多いのではないでしょうか。お子さんがいるご家庭では大学費用がかかったり、住宅ローンの支払いをしたりするなどのご家庭もありますよね。

次に、15年間積立投資を行ったケースを見てみましょう。

※想定利回り(年率)は、GPIF「2023年度の運用状況」より、3.97%と想定

年率3.97%で15年間積み立てる場合、毎月8万2000円を積み立てれば目標に到達します。

預貯金より3万円少ない積立額で済むため、家計にも余裕が生まれるでしょう。

ただし投資にはリスクがありますし、あくまでもGPIFの過去実績を基にしたシミュレーションであり年率3.97%で運用できる保証はありませんが、運用をおこなうことで上記のような利益がでる可能性もあります。

新NISAで積立投資を始める際のポイント2つ

新NISAで積立投資を始めるなら、以下のポイントを押さえておきましょう。

家計の収支を把握する

まずは、家計の収支を把握し、投資にいくら回せるかを考えることが大切です。

投資はあくまでも余裕資金で行うものであり、生活を切り詰めてまで行うものではありません。

無理のない範囲で積立資金を捻出し、投資計画を立てましょう。

どのくらいのリスクを許容できるかを考える

新NISAの「つみたて投資枠」で購入できる投資信託には「株式」が組み入れられています。

株式の組入比率が高いほどリスクが高くなるのが一般的で、株式市場が下落したときの影響が大きくなります。

あまりリスクをとりたくない場合は、株式の組入比率が低く、債券などを中心に組み入れた商品を選ぶなどの工夫が必要です。

夫婦間でもリスクに対する考え方が異なる可能性があるので、それぞれ新NISAの口座を開設し、別々の商品を積み立てるのがよいかもしれません。