「厚生年金20万円」を目指すなら、20歳代で年収700万円が必要な理由 老齢厚生年金の計算方法

生命保険文化センターの「2022（令和4）年度生活保障に関する調査」によると、老後の生活費として必要な金額は、平均すると最低でも月23万2000円、ゆとりある生活を送るなら月37万9000円と考えられています。

配偶者の年金額にもよりますが、最低限度の年金を確保し少しでもゆとりある老後生活を送るには、公的年金で月額20万円くらい受け取りたいところです。

この記事では、厚生年金20万円を目指すための年収について解説します。

年金額の計算方法も紹介しますので、老後の資金計画づくりに役立ててください。

1. 会社員または会社員だった人が受給する厚生年金

会社員で厚生年金に加入している人（または加入していた人）が65歳から受け取る年金は、老齢基礎年金と老齢厚生年金です。

老齢基礎年金の満額は年間約80万円（2023年度は79万5000円）なので、月20万円（年間240万円）の年金を受け取るには、老齢厚生年金が160万円以上必要です。