近頃、年齢を重ねるにつれて、普段の会話の内容も変化することを日々感じております。

「老後」「健康」「お金」など、みなさんにとってホットな話題は何でしょうか?

老後、特に「年金」については気になる方も多いかと思います。

老後の年金は偶数月の15日に支給されますが、自分の将来の柱となるであろう収入源はどれくらいなのでしょう。

実は働き方や収入によって受給額が変わる年金。2023年度の厚生年金は、モデル夫婦世帯で4889円の増額となりました。

今回は公的年金について、どのような夫婦であれば「夫婦で約44万9000円」となるのか眺めていきます。

1. 日本の公的年金の仕組み

まずは日本の年金制度について、簡単におさらいしておきましょう。

日本の年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2種類あります。

「国民年金」と「厚生年金」では以下のとおり加入対象や保険料、年金額の決定方法などが異なります。ご自身の年金の種類を把握していない方は、ここで確認しておきましょう。老後の年金額も大きく変わってきます。

1.1 国民年金(基礎年金):1階部分

  • 加入対象:原則として日本に住む20歳から60歳未満の方
  • 保険料:一律(年度ごとに見直し)
  • 年金額:納付期間によって決定。2023年度の満額は月額6万6250円(67歳以下の場合)

国民年金の保険料は、全員一律です。保険料未納期間がある場合には、満額から減額される仕組みになっています。

保険料は年度ごとに見直しとなるため、加入時期により多少の差はありますが、年齢が近い方であれば満額受給額に大きな差は生じません。