投資初心者にもオススメの「つみたてNISA」で資産形成デビュー!

2018年1月から「つみたてNISA」制度が始まります。でも一体どういうもの?私にも役立つの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。そこで今回は新しい制度であるつみたてNISAのしくみをご紹介していきます。また、人気ファイナンシャルプランナーの木村佳子さんにつみたてNISAを活用するためのアドバイスもいただきました。

木村佳子さんプロフィール

個人投資家向け経済情報番組のラジオ・キャスターを経て女性で初めての株式評論家として活動。財務省財政制度等審議会国有財産分科会専門委員(5期10年)、日本IRプランナーズ協会理事、「企業の個人投資家向けIR研究会」座長を経て同協会理事長に就任。日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了(ファイナンス修士)。豊富な専門知識をもとに、個人投資家向けの講演を全国で多数開催。

続きを読む

「つみたてNISA」ってどんなもの?今あるNISAと何が違うの?

「つみたてNISA」は、2018年1月からスタートする少額投資非課税制度で、つみたて投資から得られた運用利益にかかる税金がゼロになります。すでに2014年からスタートしている一般NISAとつみたてNISAは、どういった違いがあるのでしょうか。

大きな違いのひとつは「非課税枠」の違いです。一般NISAが120万円であるのに対し、つみたてNISAは40万円と3分の1になっています。

次に「非課税期間」の違いです。一般NISAは5年間ですが、つみたてNISAは20年間もあり、長期にわたって資産形成ができるしくみとなっています。

また、「投資できる商品」にも違いがあります。一般NISAでは株式や投資信託、ETFなど幅広い金融商品に投資ができる一方、つみたてNISAの対象商品は金融庁が求める一定要件を満たした投資信託やETFに限られています。

  つみたてNISA 一般NISA
非課税枠 40万円/年 120万円/年
非課税期間 20年

5年 (ロールオーバーにより最長10年)

口座開設期間
(投資可能期間)
2037年まで 2023年まで
投資できる商品 (長期の積立・分散投資に適した一定の基準を満たし届出がされた)
投資信託・ETF
株・投資信託・ETF・REIT
投資方法 つみたて 特に制限なし
ロールオーバー 不可
税制優遇 運用にかかる売却益・配当・収益分配金等が非課税
途中の引き出し いつでも可(ただし非課税枠の再利用はできません)。

 
そう考えてくると、投資信託だけでも数千とある商品の中から選ぶのが難しいと考えている人や、老後の生活資金や子どもの大学進学に向けた費用など、より長期的な視点での資産形成やお金の使い道を考えている人には、つみたてNISAが有効活用できそうですね。

ちなみに、一般NISAとつみたてNISAは併用できないので、どちらかを選ばなければなりません。

木村さんからのワンポイントアドバイス「初心者や忙しい人には『つみたてNISA』が向いている!」

 

例えば、一般NISAで株式市場に上場している企業の中から投資対象を選んで購入しようとした場合、初心者や忙しい人だと、どんな企業の株式を選べばいいか、いつ買えばいいかタイミングに迷ってしまって結局決められないというケースもあると思います。その点、「つみたてNISA」なら、一定の条件を満たした投資信託などから選べるのがいいですね。

 

また「あらかじめ決めた金額を続けて投資する」のが“つみたて”のいいところ。ピンポイントで一括購入するより比較的少額から始められ、時間と価格の分散ができることや購入するタイミングに迷わないので初心者や忙しい人に向いた方法といえます。

初心者がはじめるきっかけになる!?つみたてNISAは税金がゼロになるお得な制度

いわゆる「投資」をすると、売却益や配当金などの利益が発生したとき、そのうちの約20%が税金として引かれてしまいます。ところが、今回スタートするつみたてNISAを利用すると、この税金が非課税になり、節税できる分お得です。

しかも、先ほどもご紹介したとおり、つみたてNISAでは20年という長期間にわたって投資で得た利益が非課税になります。毎年上限額まで積み立て投資を行うと、その対象となる額は800万円。長期投資を考えている人にとっては、とてもありがたい制度ですね。

木村さんからのワンポイントアドバイス「節税のしくみを知ってしっかりお得をゲットしましょう」

 

私たちは普段のお買いもので「お買い得商品」「お買い得価格」「効率的なポイント取得」などに敏感に反応しています。多様な場面で磨いてきたアンテナを資産形成のために活かしてみませんか?「税コストの削減」という点で、つみたてNISAはコツコツ資産形成する人にとって利用し甲斐のある減税制度です。しくみをしっかり知って、大いに利用したいものですね。

つみたてNISAの対象商品にはどんなものがあるの?

つみたてNISAの対象商品は金融庁の要件を満たした、長期のつみたてに適した商品に限定されています。ちなみに、2017年11月8日時点で金融庁に届け出があった対象商品は117本となっています。

また、通常、投資信託の購入時には「購入時手数料」、そして保有期間中には「信託報酬」などのコストがかかります。これらのコストが気になるという方もいるかもしれませんが、つみたてNISAにラインナップされている投資信託には金融庁の一定基準を満たしたコストの低いものが揃っていますよ。

木村さんからのワンポイントアドバイス「投資初心者の投信選びはインデックス型から。バランス型も選択肢です」

 

つみたてNISAの投資対象としてラインアップされている金融商品には、保有している期間中にかかるコストが低いものが揃っていますが、そのなかでも投資初心者ならインデックス型からコツコツ始めてみるといいでしょう。

 

インデックス型とは、たとえば日経平均株価やTOPIXといった株式市場の強弱を表す指標に連動するタイプの金融商品です。日頃からニュースなどでよく耳にする身近な指標ですから、チャレンジしやすいのではないでしょうか。日本だけでなく海外にも投資したい、株式や債券やリートなど複数の資産に投資したいといった場合は、1本で分散投資できるバランス型を選択するといいでしょう。

つみたてNISAで月々いくら積み立てていけばいい?

つみたてNISAでは、1年あたりの非課税投資枠が40万円。最大限生かすとしても月々にすれば3万3千円ほどです。ですが、無理は禁物です。毎月「コツコツ」、少額から無理なく「つみたてる」のは、サラリーマンなど定期的な収入がある方ならではの方法です。まずは無理のない範囲で「続ける」方法を考えてみませんか?

ちなみに三菱UFJ国際投信がつみたて投資をしている人にアンケートをした結果(2017年3月実施)では、毎月2万円未満でつみたて投資をしている人が多いようですよ。

木村さんからのワンポイントアドバイス「つみたて用の1万円を家計の見直しで生み出すには?」

 

収入の何%を投資に回せるかは、家族構成や年代によっても異なるので一概には言えません。月々いくら捻出できるかととらえると窮屈な感じがしますが、たとえばつみたて額を月1万円と決めたなら、家計の無駄も見直していけると一石二鳥です。生活の見直しで生まれたお金をつみたてに回してみましょう。

日経平均株価16連騰!世界的な株高の今、つみたてを始めるのはタイミングが悪い?

10月には日経平均株価が16連騰になり、また世界的にも株高の状況となっています。「もう割高なのではないだろうか」「せっかく投資を始めるならもう少し株価が下がってからにしたほうが」などと思っておられませんか?

でも、長期つみたて投資を考えるなら、目先のタイミングは投資成果とはあまり関係ありません。仮に、バブル崩壊直前から現在まで日経平均株価で月1万円つみたて投資を続けたとすると、この10月までの投資元本(333万円)に対して180万円以上も利益が出るという試算結果もあるのです。

つみたて投資ではなく、1990年の1月末に一括して投資していたとしたら、まだ60%の水準にしか戻っていません。これがつみたて投資の効果です。つみたて投資で毎月一定額を投資した場合、購入時期の分散により購入価格を平準化し、さらに株価が下がったときにも継続して投資することで平均の購入価格を抑えられることができます。

「相場が下落したときに投資する」というのは、心理的に難しいものです。その点、毎月少額でのつみたて投資なら、ハードルが低く感じられそうですね。

出所:SPEEDAのデータをもとに投信1編集部作成。期間:1990年1月末~2017年10月末(月次)

※日経平均は日経平均株価(日経225)を使用しており、上記は毎月末1万円を積立投資したと仮定して試算。四捨五入し、小数点以下を省略して記載しています。

※上記はシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。計測期間が異なる場合は結果も異なる点にご注意下さい。

木村さんからのワンポイントアドバイス「はじめるなら今!20年もあるつみたてNISAの非課税期間を味方につけましょう」

 

医療の進歩などの効果で100歳越えも現実化しつつある今、多くの人は長寿化問題に直面する可能性があります。体の不調も始まりやすく、介護費用の問題も発生しやすい年齢になって、万が一貯蓄が早々に底をつくようなことがあれば、老後貧困という状況も意識されてきます。

 

やはり、収入がある若い時から、将来を見据えて資産形成に励む必要があるのではないでしょうか。

 

つみたてNISAのよい点は20年間もの時間を味方につけられる点です。もし毎月3万円をつみたて、利回り3%で運用した場合、10年後は400万円ほどですが、20年後には1千万円に到達する可能性もあります。「早く始めるほど月々のつみたて額は少なくてすみ、長く続けるほど複利効果で大きな運用益が期待できる」というつみたてのメリットを最大限に発揮できますね。しかもつみたてNISAでは運用益にかかる税金もゼロです。私も早速つみたてNISAを活用しようと思っています。

まとめ

いかがでしたか?つみたてNISAは投資初心者が長い目で資産形成を続けていくのにぴったりな制度といえそうです。あなたもつみたてNISAで資産形成デビューをしてみませんか?

 

>>積立投資のファンド選びに迷ったら簡単5問。アナタのリスク許容度を判定![PR]

投信1編集部

ニュースレター

PR

投信1編集部

投信1編集部は、証券アナリストなど金融業界で長年の調査経験を持つメンバーを中心に構成されています。
金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報ををわかりやすくお届けします。