次は10月まで年金支給なし。65歳以上の貯蓄・年金・支出事情とは
65歳以上「みんなの生活費」はいくら?
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働く世代の中には、老後の年金に関して心配をしている人も少なくないでしょう。
年金受給が後ろ倒しになる可能性があるという報道や、そもそも金額が減ってしまうのではないかという心配もあります。
今回は65歳からのいわゆる第二の人生、セカンドライフに関しての収入と支出をみていきたいと思います。老後の収入源である年金は2023年度に増額支給となりましたが、シニアの生活は余裕があるのでしょうか。
年金は基本的に偶数月にしか支給されないため、次は10月まで年金支給がありません。
そんな年金世代である、65歳以上世帯の「年金収入」と「支出」「貯蓄」事情について紐解いていきます。
1. 貯蓄額の平均は?65歳以上世帯の場合
まずは老後資金の有無について。コツコツ貯めた老後資金や退職金などは、長い老後を過ごす上で十分な金額になっているのでしょうか。
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)平均結果-(二人以上の世帯)」から、65歳以上世帯のうち「二人以上世帯」の貯蓄事情を確認します。
平均値は、一部の大きい(または小さい)数値に引っ張られてしまう傾向があります。これに対し、中央値はデータを大きい(または小さい)順に並べてちょうど真ん中にくる数値を表すため、より実態に近い数字だと言えます。
とはいえ、どの世帯も中央値である1677万円を保有しているわけではありません。
貯蓄額ごとの割合を見ると、2000万円を超える世帯が全体の42.5%。100万円未満の世帯は7.8%。1000万円未満に広げても約36%と、「貯蓄格差」があるようです。
では、年金はいくらぐらいもらえているのでしょうか。
執筆者
明治学院大学卒、大手自動車部品メーカーを経て、2017年プルデンシャル生命保険株式会社に入社。6年間、個人・法人営業に携わり卓越した営業成績を残す。2019年には最年少営業管理職として採用や部下の育成に尽力し、社内研修ではパネラーに選抜される。表彰歴多数 。現在は個人向け資産運用のサポート業務に従事。漠然としたお金の相談に対して道を指し示すことを強みとしている。証券外務員1種を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)