新NISA開始前にやるべきこと1.投資金額と投資商品を決める

新NISAに向けてやるべきこと1つ目は、投資金額と投資商品を決めることです。

将来必要になるお金から逆算して、毎月の投資金額を考えましょう。年利3%で運用した場合における、積立金額ごとの20年後の資産評価額は以下のとおりです。

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」をもとに筆者作成

【月の積立金額別】年利3%・20年間運用した場合のシミュレーション

積立金額 20年後の資産評価額

  • 月1万円 328万円
  • 月2万円 657万円
  • 月3万円 985万円
  • 月5万円 1642万円
  • 月7万円 2298万円

上記シミュレーションでは、月1万円の積立投資で20年後に328万円を用意できます。また、毎月7万円をつみたてれば、2000万円以上の資産を用意することが可能です。

もちろんリスクがあること、運用成果はわからないことの注意点はありますが、イメージしやすいでしょう。

子どもの教育費や老後に必要となるお金を考えて、毎月の投資金額を決めてみてください。

また、新NISAでは投資信託や個別株式、REIT(不動産)などのさまざまな商品に投資が可能です。自分の運用スタイルにあった投資商品選びが必要となります。

より安定した運用を目指す人は、分散投資ができる「投資信託」の検討も一つでしょう。投資信託を1本買うだけで、複数の銘柄(数千の企業の株式など)に同時に投資ができます。

さらに、投資信託のなかでも株式や債券に投資するものなど、種類はさまざまです。

一般的に、債券は株式よりも値動きが小さく安定した運用が期待できます。そのため、より安全に資産運用をしたい人は、債券も投資対象に組み入れた投資信託の購入を検討するといいでしょう。

ただし、債券は株式に比べてリスクが少ない分、期待できるリターンも小さくなることに注意が必要です。

自分の年齢や取れるリスクを考えて、投資商品を選んでみてください。

新NISA開始前にやるべきこと2.新NISAの口座を用意する

新NISAに向けてやるべきこと2つ目は、新NISAの口座を用意することです。

新NISAの口座を開設する金融機関(証券会社など)を決めて、口座の開設手続きをおこないましょう。

新NISA口座は1つの金融機関でしか開設できないため、取扱銘柄数や手数料、サービスなどを比較してから金融機関を選びましょう。

なお、各金融機関の具体的な口座開設方法はまだ案内されてないようです。

また、現在つみたてNISAや一般NISAの口座を持っている人は、新NISAの口座開設手続きは原則不要です。同じ金融機関で、自動的に新NISA口座が開設されます。