「今年の漢字」で占う翌年の株式相場、過去の的中率は?

今年も大幅上昇で示された過去73%の高い確率

12月はその年を総括する賞が多数発表される

気が付くともう11月最終日です。年末である12月は、その年1年を総括するような賞、たとえば「2017年○○○大賞」のような発表が相次ぎます。今年も1日(金)は「新語・流行語大賞2017」が発表される予定です。

こうした1年を総括する賞の授与に際して、改めて今年を振り返る人も多いのではないでしょうか。この先も12月いっぱいは同様な賞の発表が数多く予定されています。

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近年、注目が高まっているのは「今年の漢字」

その中で近年、新語・流行語大賞と同じくらい注目を集めているのは、日本漢字能力検定協会がその年の世相を表す漢字一文字を発表する「今年の漢字」です。

1995年に始まったこのイベントは、原則として毎年12月12日の「漢字の日」の午後に、京都の清水寺で発表されます。清水寺の貫主が大きな筆でササーッと書くのが印象的ですが、書き終わるまで答えがわからないので結構ドキドキします。難しい漢字の場合は、書き終わっても何の漢字だか理解できない人も少なくないようです。

今年も例年同様、12日に発表される予定です。

1年間の世相を表す漢字一文字が選出

ちなみに、昨年2016年に選ばれたのは『金』、2015年は『安』、2014年は『税』、2013年は『輪』、2012年は『金』、2011年は『絆』、2010年は『暑』でした。

特徴としては、過去21回で『金』だけが3度選出されており、いずれも夏季五輪開催の年でした(2016年、2012年、2000年)。選考方法は全国から公募する形を採っているため、今後も過去に選出された漢字が再び選ばれる可能性もあります。

いずれにせよ、新語・流行語大賞のように候補がノミネートされることはなく、いきなり最終結果(大賞)が発表されるのが最大の特徴です。

翌年の株式相場と強い関連性

さて、近年になって今年の漢字が注目されている理由の1つが、株式市場との強い関連性です。

実は、選ばれた漢字一文字がポジティブな意味の場合は翌年の株式相場は上昇し、ネガティブな意味の場合は翌年の株式相場が下落する傾向が見られています(注:相場の上昇・下落は、前年の終値との比較で判断しています)。

最近の事例を具体的に見てみましょう。

2010年に選出された『暑』は、この年の記録的な猛暑を反映したネガティブな意味でしたが、翌2011年の株式相場は、円高や東日本大震災により大幅下落となりました。2011年の『絆』は震災での助け合いを示唆するポジティブな意味でしたが、翌2012年の株式相場は大幅な上昇でした。

2012年の『金』もポジティブな意味で、翌2013年の株式相場はバブル崩壊後で最大の上昇率を記録しています。東京五輪開催が決まった2013年の『輪』もポジティブな意味ですが、2014年も株式市場は続伸しました。

しかし、2014年と2015年は、“はずれ”となりました。

2014年の『税』は消費増税実施による消費減退なのでネガティブな意味でした。また、2015年の『安』も安全保障関連法、相次ぐテロ事件による安全への不安、マンション傾斜問題や食品問題による安全性の揺らぎを反映してネガティブな意味です。しかし、2015年と2016年の株価は上昇しました。

上昇間違いなしの今年を含めた過去22回での的中率は73%

去年2016年に選ばれた『金』はもちろんポジティブな意味です。そして、それを受けた今年2017年はまだ終わっていませんが、株式相場が大幅上昇となるのはほぼ間違いない状況であり、3年ぶりに関連性が証明されることになります。

このように過去22回(注:今年を含む)を検証してみると、そのうち16回で前述した“強い関連性”を見ることができます(注:筆者調べ)。確率としては73%ですから、十分高い方と言えましょう。

筆者は今年の漢字を『倫』と予想、2018年の株式相場は下落へ?

さて、2017年の今年の漢字に選出される一文字は何になるでしょうか? 2018年の株式相場の展望とも絡み合わせて注目しましょう。

ちなみに、筆者の予想は『倫』です。その理由は、今年は芸能人の不倫騒動が大きな話題となりました。また、政治家のスキャンダルも多く、政治倫理が問われました。さらに、今秋以降は大手企業の不祥事が続発しており、企業倫理が問われています。ちなみに、過去に『倫』が選ばれたことは一度もありません。

もし、筆者の予想通りになれば、来年2018年の株式相場は下落に転じることになりますが、果たしてどうでしょうか。

投信1編集部

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