貴族ホールディングスが会社名(商号)変更する理由

同社は、国内での成長のみならず積極的な海外展開によって企業活動のグローバル化を目指すべく、長期ビジョンとして「グローバルチキンフードカンパニー」を掲げている。

今回、米国への進出、アジア地域各国でのパートナー開拓など、本格的な海外展開に向けた活動を見据えて、株主総会へ商号の変更等を付議することを同社取締役会にて決議した。

新たな商号は、「株式会社エターナルホスピタリティグループ」を予定する。

貴族ホールディングスが会社名(商号)変更するために必要な手続

前述のとおり、2023年10月25日開催予定の定時株主総会での手続を経て、2024年5月1日より変更を予定する。

会社名は法律上「商号」と呼称し、定款の絶対的記載事項である(会社法第27条2号)。

商号変更には定款を変更する必要があるが、定款は株主の権利に重要な影響を与えるものである。

よって、企業内の取締役会決議では変更することができず、商号変更には株主総会の特別決議が必要となる(会社法第466条、309条2項11号)。

なお、株主総会の特別決議とは、重要な決定をする際に会社法により要求されるものであり、議決権の過半数を保有する株主が株主総会に出席し、出席した株主の議決権の3分の2をもって決議することとなる。

そのため、2023年9月22日の同社リリースも、商号変更および定款の一部変更を「株主総会へ付議する」ことを同社取締役会で決議したという表現になっている。

2023年10月25日開催予定の株主総会で決議されることで、会社名(商号)の変更が決まる。