東証プライムに上場する任天堂株式会社(7974)創業家の資産運用会社、合同会社Yamauchi‐No.10 Family Office(以下「YFO」という)は、2023年9月25日、東洋建設株式会社(1890、東証スタンダード)に対する株式公開買付け(TOB)価格の引き上げ提案を発表した。

東洋建設に対する当該TOBは、YFOおよび株式会社KITEが提案している。株式会社KITEの代表取締役はYFOの代表取締役である山内万丈氏のため、本記事では、YFOおよび株式会社KITEをあわせて「YFO」と呼ぶ。

YFOは、2022年5月より、東洋建設に対して、TOBの提案を行なっている。

YFOとは

YFOは、山内万丈氏が代表取締役を務める、任天堂創業家の資産を運用するファンドである。

山内万丈氏は、任天堂創業家で任天堂を世界最大級の家庭用テレビゲーム企業へと育て上げた山内溥氏の孫となる。YFOは、祖父である山内溥氏から引き継いだ資産を元にして立ち上げたファンドである。

東洋建設を取り巻く状況

東洋建設には、準大手ゼネコンであるインフロニア・ホールディングス株式会社(5076、東証プライム、以下「インフロニアHD」という)が2022年3月より株式公開買付け(TOB、1株あたり770円)を実施していた。

東洋建設は、取締役会にて上記TOBへの賛同を決議し、株主に対してもTOBに応じるよう推奨した。