12月支給の「厚生年金と国民年金」から天引きされる5つのお金は何か
年金から天引きされる税金や保険料に要注意
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今年も残すところあとわずかとなってきました。
ラグビーW杯では、決勝トーナメント進出は惜しくも逃してしまいましたが、最後まであきらめない姿に、4年後の期待を抱かざるを得ない内容でしたね。
そんな中、4年後の自分を想像してしまうものですが、どんな人であっても自分自身が何をしているかを正確に想像するのは難しいかもしれません。
役職定年して今とは違う仕事をしている方もいるでしょうし、転勤のある方はどこに住んでいるかわからないものです。
しかし、「老後を迎えれば主な収入源は年金になる」というのはほとんどの方に共通するものでしょう。
今回は、未来の年金をどの程度もらえるのか知るために、実際に支給される年金の水準を見ていきます。
ここから天引きされる税金や保険料にも注目し、少しずつ老後の設計を立て始めましょう。
1. 日本の公的年金制度のしくみは「2階建て」
公的年金には「厚生年金」と「国民年金」があります。1階部分にある「国民年金(基礎年金)」と、2階部分「厚生年金」は、上図のとおり2階建て構造をしています。
1.1 国民年金(老齢基礎年金)
日本に住む20~60歳未満の方が加入するのが、1階部分にあたる国民年金です。
2023年度の保険料は、一律で1万6520円(月額)。
国民年金には被保険者の種別があり、自営業やフリーランスなどの第1号被保険者、公務員や会社員などの第2号被保険者、第2号被保険者に扶養される第3号被保険者にわかれます。
なお、第3号被保険者には保険料納付の義務がありません。
1.2 厚生年金(老齢厚生年金)
公務員や会社員などが対象の第2号被保険者は、国民年金に上乗せして2階部分の厚生年金にも加入します。
そのしくみは、現役時代の報酬に応じた等級で厚生年金保険料が決まり、加入期間や納めた保険料によって受け取れる年金額が決まるものです。
そんな国民年金や厚生年金から天引きされる、5つのお金について見ていきましょう。
執筆者
兵庫県芦屋市出身。同志社香里高校・同志社大学政策学部卒業後、損保ジャパン日本興亜(旧日本興亜損保)へ入社。保険代理店への保険商品案内営業に従事。その後、実際に窓口でお客様へ提案したいとの思いから東京スター銀行のリテール営業へ転身。2011年より現在までファイナンシャルアドバイザーとして個人のお金の悩みを解決してきた。2012年より個人販売の全行員内ランキングでは9年間で10位以内から一度も落ちることなく、2014年2位 2019年3位 2020年1位 2021年2位と安定して好成績をおさめた。また周囲への育成にも力を入れており、2014年以降8年連続で途中2度の転勤もありながら、所属支店の成績を31店舗中1位にしてきた。現在は個人向け資産運用会社にて、資産運用のサポート業務をおこなう。一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険販売資格、損害保険販売資格、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)