喫煙ルームの問題点

喫煙ルームは密閉され、換気機能も完備されている。

しかしながら、どのような対策をしようとも、開閉時にはルーム外に煙およびニオイが出てしまう。デッキ内のみならず、車両にも流れ込んでしまう。

JR新幹線内の喫煙ルームの場合、車両間に設置され、自動ドア(手動式)となっているが、喫煙ルームは狭く常時3~4名ほどしか中に入ることができない。

そのため、喫煙ルームの外で「空き」を待つ人が並ぶ事態となっており、開閉も頻繁に行われていた。

大型連休や年末年始などは、数分おきに開閉がされるため、もはや密閉と呼べるのか疑問であった。

JR新幹線すべてで社内全面禁煙へ

東日本旅客鉄道株式会社(東証プライム、9020、以下「JR東日本」という)では、2006年6月から、新幹線を含む全車両で車内全面禁煙を実施済みである。

今回の3社発表は、JR東日本から大幅に遅れての対応となる。

また、JR東海・JR西日本・JR九州ともに、実施時期を2024年春としており、まだ明確な時期は決まっていない。

駅ホームの喫煙ルーム

さて、今回のリリースにより、日本国内のJR新幹線全車両で車内の禁煙化が実施されることとなった。

しかしながら、JR東海・JR西日本、具体的には東海道・山陽新幹線の駅ホームには依然として喫煙ルームは残ることとなる。

一方で、JR九州ではこれまでも駅ホームを全面禁煙としており、JR各社で取り組みに差が出ることとなる。

今後、東海道・山陽新幹線の駅ホームについても何らかの対策を行うのか注視したい。