【都内お受験】個性的な教育を行う青山学院初等部

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都内の私立小学校の中でも有名私立大学の附属小であり、歴史があり特色ある教育を行うことで知られる青山学院初等部。

こちらも志願倍率が7倍前後で推移する人気校です。

初等部の設立は戦前の1937年(昭和12年)まで遡る伝統校でありつつ、1972年に当時の日本では非常に珍しかった登校週5日制の導入や、6年間を通じて多種多様な宿泊を兼ねた体験型の校外行事など、個性を育み尊重するキリスト教の信仰に基づいた教育が行われています。

青山学院初等部では保護者面接が実施されていますが、子どもの入試日に先行する形で行われます。

学校側が保護者の教育理念や親子の関わり方を事前に把握した上で受験当日を迎えるため、提出した願書も含め保護者の人物像の重要性は高いでしょう。

また、入学試験は個別テスト、集団行動観察、保護者面接の3つの領域で総合的に合否が決められます。

2021年度入学者試験から、個別テストの代わりにペーパーテストが行われていますが、2日間にわたり行われる入試では「話を聞く力」「観察力」「推理思考力」「語彙力」そして行動観察での「コミュニケーション能力」「アイデアを考え意見をまとめる力」「ルールを守る能力」等をみられます。

対策なしで乗り越えることは不可能に近く、少なくとも受験する1年前から合格に向けて準備をする必要があります。

【都内お受験】初年度から一気に人気校となった東京農業大学稲花(とうか)小学校

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少子化が加速するのが避けられない中、2019年4月に開校したのが東京農業大学稲花小学校です。東京農業大学の附属小という点や、世田谷区という好立地もあり、初年度から人気を集め一躍首都圏のお受験の目玉校の1つとなりました。

農業大学の系列校で、都心の学校に通いながらも農作物を育てる経験を積め、刺激的な中で教育を受けることができます。

また、人数制限がなく、親の就業の有無にかかわらずに登録できる「アフタースクール」があることも、志願者が殺到する理由の1つになっています。

共働き世帯が増えている中で、専業主婦が有利とされてきたお受験の世界も少しずつ変化がみられます。こうした制度があることで、子どもの放課後の過ごし方に悩み、居場所探しに苦心する必要もなくなります。

稲花小学校は、本命校としてだけでなく、入試日程によっては併願先として選ばれることや、東京農業大学第一高等学校中等部への内部進学も可能なため(内部進学の際は学力基準を設ける予定)、倍率も約10倍と高く、入試を突破するのは容易ではありません。

入試は親子の事前面接、ペーパーテストと行動観察の3本立てですが、他の小学校と同様に受験に向けた対策は必須です。