【厚生年金の長期加入者特例】とは。厚生年金に44年加入すると年金が上乗せされる
厚生年金と国民年金の平均受給額はいくらか
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老後を考えるとき、一番初めに思い浮かぶものは何でしょうか。
人によって違いはあれど、「年金」という話題は欠かせないものです。老後の生活において、年金は非常に重要な支えの一つですよね。
そんな年金ですが、詳細な仕組みや受け取れる年金額についてはご存知でしょうか。
いざ受け取るとなったときに「これしかもらえないの」と不測の事態にならないように、年金については知っておくことが大切です。
例えば、44年以上加入すると年金額が上乗せされる「厚生年金の長期加入者特例」があるのをご存知でしょうか。
今回は「厚生年金」にフォーカスして、【厚生年金の長期加入者特例】に注目してみましょう。
1. 厚生年金に加入できる人とは?
厚生年金とは公的年金のひとつで、会社員や公務員などの被用者が加入できる年金です。下の図で整理してみましょう。
1階部分には、日本に住む20~60歳未満の全ての方が加入する「国民年金」があります。
さらに厚生年金にも加入できれば、将来は「老齢基礎年金」+「老齢厚生年金」が受給できるため、受給額はより手厚くなるという仕組みです。
では、老齢厚生年金を受け取るためには、どのような資格が必要なのでしょうか。
まずは1カ月以上厚生年金に加入していた期間があることが必要です。さらに、国民年金(老齢基礎年金)の受給資格期間を満たす必要があります。
具体的には、保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が、10年以上ある必要があります。
執筆者
千葉工業大学卒業後、株式会社LOFTに入社、その後東京海上日動あんしん生命保険に入社し、4年間保険営業を経験。現在は個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。幅広い世代への資産運用のアドバイスにおいて、バランスを考えた提案が強み。一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)